317歩目 ページ30
「ははーん、要するに“不思議山”なんだな？」
そう言って、ルフィが豪快に笑った。それを見たナミが一つため息をつき、額を抑える。
「まあ、わかんないでしょうけど…」
「ナミさんすげーぜ♡」
相変わらずのサンジの隣で、ゾロが首を捻る。
「聞いたことねェよ。船で山越えなんて」
「おれは少しあるぞ」
「不思議山の話か？」
「いや、“
ふっとサンジが不敵に笑った。
「入る前に半分死ぬと聞いた。簡単には入れねェとわかってた」
思わず頬が緩む。
(ええ、ええ…そうこなくっちゃ…！)
世界で最も偉大な航路の入口だ。“これくらい”でなければ張合いがない。
「不思議山が見えたぞ！！！」
「待て！！その後ろの影はなんだ！？」
“
「バカでけェ！！！」
「あれが…
こちらを圧迫する大陸の影に、思わず息を飲んだ。
「雲でてっぺんが見えねェ！！！」
ウソップが叫んだ瞬間、船が急に速度を上げた。
「吸いこまれるぞ！！！舵しっかり取れ！！！」
「「まかせろォ！！！」」
ウソップとサンジが舵を持つ。
「これが…
「すごい…」
「ウソみてェだ…」
「本当に…海が山を登ってる…！」
“上”に向かって流れる水路に、私はそれ以上の言葉を失った。
(なんて…面白いの…！！)
ワクワクで胸が弾けそうだ。が、ぼーっとしてもいられない。
「運河の入口だァ！！！」
「まずい！！ずれてる！！もう少し右だ！！」
「右！！？面舵だァ！！」
「おらァ〜っ！！！」
その時、木材の折れる音がした。へし折れた舵と、吹っ飛ぶ２人。
「…！舵が壊れた！！」
もう目前に運河の門の柱が近づいていた。
「「ぶつかるーっ！！！」」
ルフィが慌てて船首に向かって駆け出す。
「ゴムゴムの…！！」
膨らんだルフィが、船と柱の間に向かって跳んだ。
「風船っ！！！」
ルフィがクッションとなり、船は運河の中心にはじかれた。
「助かった！！！」
「ルフィ、捕まれ！！」
ゾロがルフィに向かって手を伸ばす。その手をルフィが掴んだ。戻ってきたルフィは勢い余って、甲板に叩きつけられている。
が、これで─
「「入ったァーっ！！！」」
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りと(プロフ) - 甘党さん» あ、ありがとうございます〜！トンカチって書いてましたか…！すぐ修正しときます〜！！ (2018年11月26日 18時) (
レス) id: 193ad08974 (このIDを非表示/違反報告)
甘党 - りとさん！読ませていただいてますが、一つ質問？です！322歩目の話でルフィの事をトンカチと言っていますが、正しくはカナヅチではないでしょうか？すごい細かくて申し訳ないんですけど、気づいてしまったのでとりあえずご報告を…(*'ω'*) (2018年11月26日 18時) (レス) id: de091372b0 (このIDを非表示/違反報告)
ミカン(=･ω･=)(プロフ) - りとさん» そうでしたか！お返事ありがとうございますｍ(＿ ＿)ｍ (2016年8月18日 18時) (レス) id: 86f8ae39c8 (このIDを非表示/違反報告)
りと(プロフ) - ミカン(=･ω･=)さん» ミカンさん、コメントありがとうございます。理由としては２つあって、１つは作者が面倒に思ったから。もう１つはない方が文字数が稼げるからです。別段意味はないですよ(*^o^*) (2016年8月18日 18時) (レス) id: 78fb09e763 (このIDを非表示/違反報告)
ミカン(=･ω･=)(プロフ) - 質問いいですか？なぜ途中からセリフのとこに名前を付けなくなったんですか？変なこと聞いてごめんなさい！これからも頑張ってください^^ (2016年8月18日 18時) (レス) id: 86f8ae39c8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りと | 作成日時：2016年4月26日 14時
