318歩目 ページ31
「「ひゃーっ！！」」
赤い土の大陸の頂上で、私達は跳び上がった。船も高く空を飛ぶ。そのまま、運河へ落ちた。
「あとは下るだけ！！！」
ルフィがメリー号の船首によじ登った。
「おお…！おお！！」
甲板に立ち、静かに目の前に広がる景色を眺める。
「おお、見えたぞ！！"
飛ぶように走る船の上で、なびく髪を押さえた。目の前に広がる青を、今はただ見つめていたい。
「ここが世界で一番偉大な海…！！！」
いつかシャンクスが話してくれた偉大な海がここにある。そこはどんな海よりも素晴らしい楽園だ、とあの人は笑っていた。
「「行けーっ！！！」」
空にこぶしを突き上げた、その時だった。
─ブオオオオオオ！！！
「…ん？今何か聞こえなかったかい？」
「知るかーっ！！行けーっ！！」
「風の音じゃない？変わった地形が多いのよ、きっと」
ナミがそう言ったとき、今度はよりはっきりと聞こえた。
「オイ…何だありゃ…！！」
「ナミさん！！前方に山が見えるぜ！！」
「山？」
ナミが不思議そうに首を傾げる。
「そんなはずないわよ！この先の双子岬を越えたら海だらけよ！」
この"声"は昔聞いたことがある。
(間違いない、この声は…)
「山じゃない！！！クジラだよ！！！」
そいつは運河の出口に重なるように浮いている。
「どうする！？」
「戦うか！！！」
「バカね、戦えるレベルじゃないでしょ！！？」
「でも、進路を塞がれてる！！！」
「A、水を操ってスピードを緩められないかしら！！」
慌てて甲板から、メリー号の船首に飛び移った。
「あ、A！！」
「邪魔だ！！退いてな！！」
ルフィを甲板へ放り投げると、急流に意識を寄せる。
「…ッ！！」
流れを緩めようと、運河の水に向かって手を伸ばした。
(…ッ、凶暴すぎる！意識が弾かれる…！！)
無理矢理操ろうともう一度手を伸ばしたが、今度は腕がギシギシと軋む。
「ッ…！無理だ…！！操れないっ！！」
「ちょっと待て、ここまで近づくとただの壁だ！！！まず目はどこだよ！！」
「そっか、向こうが私たちに気づいてるとは限らない！ 」
「でもこのままじゃぶつかるぜ！！左へ抜けられる！！とり舵だァ！！！」
「舵折れてるよ！！！」
「何とかしろよ、おれも手伝う！！！」
その時、何かを考えていたルフィがニッと笑った。
「そうだ、いいこと考えた！！！」
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りと(プロフ) - 甘党さん» あ、ありがとうございます〜！トンカチって書いてましたか…！すぐ修正しときます〜！！ (2018年11月26日 18時) (
レス) id: 193ad08974 (このIDを非表示/違反報告)
甘党 - りとさん！読ませていただいてますが、一つ質問？です！322歩目の話でルフィの事をトンカチと言っていますが、正しくはカナヅチではないでしょうか？すごい細かくて申し訳ないんですけど、気づいてしまったのでとりあえずご報告を…(*'ω'*) (2018年11月26日 18時) (レス) id: de091372b0 (このIDを非表示/違反報告)
ミカン(=･ω･=)(プロフ) - りとさん» そうでしたか！お返事ありがとうございますｍ(＿ ＿)ｍ (2016年8月18日 18時) (レス) id: 86f8ae39c8 (このIDを非表示/違反報告)
りと(プロフ) - ミカン(=･ω･=)さん» ミカンさん、コメントありがとうございます。理由としては２つあって、１つは作者が面倒に思ったから。もう１つはない方が文字数が稼げるからです。別段意味はないですよ(*^o^*) (2016年8月18日 18時) (レス) id: 78fb09e763 (このIDを非表示/違反報告)
ミカン(=･ω･=)(プロフ) - 質問いいですか？なぜ途中からセリフのとこに名前を付けなくなったんですか？変なこと聞いてごめんなさい！これからも頑張ってください^^ (2016年8月18日 18時) (レス) id: 86f8ae39c8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りと | 作成日時：2016年4月26日 14時
