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外へ飛び出した滝夜叉丸と三木ヱ門だが...

「あれ、戻ってきた」

「あ、あんた達なにがあったの?」

カヨが驚いて聞くと、

「いや、なーんにもなかったぞ」

「うむ。何も無かったな」

滝夜叉丸と三木ヱ門はしれっとした顔で座り、うどんをすすり始めた。

「何も無かったじゃないだろう!!」

「「わぁ!?」」

いきなり現れたその男に一同は声を上げて驚く。

「お、お前は...花房牧之介ぇ...」

三木ヱ門が顔をしかめてそう言った。

「バレていないと思っていたが...やはり着いて来おったか」

滝夜叉丸は面倒くさそうにため息をついている。

そんな中、"花房牧之介"と呼ばれたその男は、胸を張って自己紹介を始める。

「いかにも!この私が!天下の剣豪花房牧之介である!」

「へぇ、天下の剣豪ねぇ...私たちは初めて聞いたけど」

カヨの何気ない一言に三木ヱ門が全力で反応する。

「こいつは"剣豪"なんていい肩書きはないぞ。町での食い逃げやタカリは当たり前!」

カヨが"そ、そうなの?"と動揺すると、滝夜叉丸もまた全力で説明をする。

「食堂のおばちゃんの料理や、寝る場所を求めて忍術学園に入り浸ろうとする輩だ!」

ハッキリ言って迷惑!!と不機嫌になる2人。

それに対して花房牧之介は"迷惑とはなんだ!"と怒る。

「そんなこと言うなよぉ!可哀想な子犬ちゃんなんだぞぉ?」

やたら目をウルウルさせる花房牧之介に、カヨたちは顔を引き攣らせる。

しかし、話を全く聞かずにうどんを啜っていたAは、その言葉だけを聞いていたようで

「剣豪とかよく分からないけど、なんかそう聞くと可哀想に思えてくるねぇ」

なんて言ってしまった。

それを聞いた牧之介は目を輝かせた。

「話のわかる姉ちゃんだなぁ〜!やっぱり美人は心もうつくしぃ〜!」

うどんでも奢ってもらおうとしてるのか、ひたすらAをおだてている牧之介。

「滝ちゃん台拭き取ってぇ。水こぼしちゃった」

牧之介のおだてを聞かずいつも通り自由に話すA。

その光景を見て、滝夜叉丸たちは顔を引き攣らせた。

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こよか(プロフ) - ユカリのサブ垢さん» サブ垢からも!ありがとうございます🥹💕一華ちゃんの行く末もぜひ楽しんでください! (11月14日 21時) (レス) id: 5c650a97a2 (このIDを非表示/違反報告)
ユカリのサブ垢(プロフ) - サブ垢からもコメント失礼します!一華ちゃんと綾部、、、これからが楽しみです! (11月5日 19時) (レス) id: d43a354229 (このIDを非表示/違反報告)
こよか(プロフ) - ユカリさん» ありがとうございます!更新が遅く申し訳ありません💦これからも読んでいただけるよう精一杯頑張らせていただきますので、ぜひ読んでくださると嬉しいです!♡ (10月12日 20時) (レス) id: bc8fd8e014 (このIDを非表示/違反報告)
ユカリ(プロフ) - コメント失礼します!ずっと前から見ててすごい好きです!久々の更新ありがとうございます! (10月12日 19時) (レス) id: 99bef8e01a (このIDを非表示/違反報告)
こよか(プロフ) - のんさんさん» ありがとうございます!本当に嬉しいです😭💕💕これからも精一杯頑張らせていただきます! (2022年12月1日 23時) (レス) id: bc8fd8e014 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:こよか | 作成日時:2022年11月20日 2時

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