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町へ着き、さぁ何をしようか、といった所で雷蔵が悩み始めた。
「うーん、どうしようか…」
「雷蔵何迷ってるんだ？」
「今日やることは決めただろ？」
鉢屋と竹谷は、こっそりと雷蔵に耳打ちをした。
この間話し合って、霞に何を聞くために何をやるのかは決めているはずだ。
「いやぁ…そうなんだけど、ますどれをすればいいかなぁって」
「何を話してらっしゃるのですか？」
ひそひそ話をしている雷蔵たちに、きょとんとした顔で霞がそう声をかけた。
「えーっと、切谷さん！少し小腹が空きませんか？」
焦った久々知が口を開き、それに霞は"言われてみれば"と答える。
「それなら美味しい甘味処があるんですよー！ぜひ行きましょう！」
尾浜がそう言い、まずは甘味処へ行くことになった。
.
「わぁ、美味しい…！」
「でしょでしょ！俺がこの前見つけたんですよ〜！」
霞が美味しそうに団子を頬張り、その姿に五年生たちはほっと安心する。
〈どうやら甘いものはお好きなようだな〉
三郎は矢羽音を使って、他の五年生たちに話しかける。
それを聞いた雷蔵が、懐からさっと手帳を取りメモをとっていく。
「しっかし、本当に美味しそうに食べますね〜」
矢羽根が気付かれないよう、竹谷が霞に話しかけた。
霞は"お恥ずかしい…"とはにかむ。
「甘いもの、お好きですか？」
久々知がさりげなく甘いものが好きかどうかを確かめる。
霞も自分で自分のことがわかっていないのか、人指し指を立てて考え始めた。
「うーん……人並みには？」
その答えに尾浜が
「…切谷さんって、自分のことちゃんと分かれてます？大丈夫ですか？」
と心配そうに言った。
「だ、大丈夫ですよ！ちゃんと、自分のことは分かっているつもりです」
"自分の好きなものも、自分の置かれている環境も"と小さく尾浜に反論する霞。
その会話に小さく笑いが起きる。
それは一見、全員が笑顔で終わったように見えるが……
(切谷さん、ちょーっと愛想笑いが多いんじゃないか〜？)
尾浜は心の中でそう思っていた。
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げんぢ(プロフ) - こよかさん» お忙しい中返信ありがとうございます!そうなんですか!とっても楽しみです~!😢♡無理なさらず主さんのペースで更新していただければうれしいです🙌🏻 (2023年1月23日 6時) (
レス) id: c90bc7c72b (このIDを非表示/違反報告)
こよか(プロフ) - ひかるげんぢさん» ありがとうございます〜！！思ったより忙しくて中々更新できてませんが、そろそろ続きを書こうと思ってますのでぜひぜひ！🥰 (2023年1月23日 4時) (レス) id: ff286fcc14 (このIDを非表示/違反報告)
ひかるげんぢ(プロフ) - すっごく内容がどタイプでした!続き楽しみに待ってます( ˊᵕˋ* )♩ (2023年1月17日 23時) (レス) @page19 id: c90bc7c72b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：こよか | 作成日時：2022年11月7日 1時
