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「何徹目ですか、って……うーん、残念ながら覚えていないな。 ただ、まだ生きているから平気さ。 文句を言うならワタシが死んでからにしておくれ。 ワタシには時間が無いからね。 呑気に寝ている暇があったら、少しでも結果を出して楽しい授業をしたいのだよ。 そして、少しでも食事が楽しいと思えるような環境になれば良い。 ワタシは、それが今の生き甲斐だからね」
「調理部に興味があるのかい？ あぁ、勿論いつでも歓迎するよ。 途中入部も体験もいつでも大歓迎。 味見をしに来るだけでもいいさ。 なんせ、いつだって我々は自信作しか生みださないからね。 ハズレなんてないのだよ。 確か今週は……パウンドケーキを作る予定だったね。 興味があるなら一度食べに来てみるといいさ。 まぁ、ワタシは味見した事は無いがね」
「どうしてそこまで熱心に味を感じようとするのか？ ……はは、それは愚問だよ。 何かを突き詰めることに、理由なんて必要かい？ ワタシはただ、調べたいから調べているだけさ。 もし、その成果が誰かの役に立つのであればそれは大層嬉しいが……少なくともワタシは、自分の為にこうして日々を削っている。 情けない話だがね」
「Forkだから、Cakeだから、と種族を盾にしたような発言は嫌いだよ。 それだから、何だって言うんだい？ forkだからといって全ての者がキミに危害を与えるワケではない。 だからそう一括りにしてワタシを見ることは辞めて頂きたいね。 だって、そうだろう。 ワタシが今までキミを傷つけたことがあったかい？ ワタシは、キミとも解り合いたいと思っているし、解り合えると思っている。 その手を取るか取らぬかはーーキミ次第ってコトだよ」
「あ〜あ、実に馬鹿馬鹿しい。 Forkによる殺人事件だ、カトラリーがどうとか、同じ人間であるのにどうしてそうやって偏った報道ばかりするんだい。 だったらCakeやSimpleの事件はどうでもいいっていうのかい。 はぁ……ワタシはニンゲンは好きだが、こういった世論や風潮は嫌いだ。 もし生まれ変わるならば、もう少しマシな世界で生きたいものだね。 はは、ーーキミはどう思う？ こういった世間を。 そして、こうやって答えのない問いをキミに吹っ掛けるワタシを」
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