FIRSTBLUE【青峰大輝】 (ページ6)

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よーんページ6

「青峰君が見つからないッ！」

屋上の一時封鎖の理由は、清掃と工事及び点検らしく桃井さつきは思いがけな幸運だ

幼馴染の昼寝の場所が一時的だが塞がれた

なら、幼馴染は昼寝ができず家に帰るか別の場所を探すしかない

屋上に行く手間が省けた今、バスケ部マネージャーおよび青峰教育係の桃井にとって嬉しい事

(大ちゃんの行きそうな所もほかの昼寝場所も全部分析済みなのに何で！？)

だが見つからない

「嘘やん。あの桃井が青峰をみつけられへんやと」

「青峰の野郎っどこ行きやがった！！」

「すみません！本当すみません！僕が青峰さんをっ！」

情報取得プロ並みの実力を持つ桃井が青峰を見つけられない

それはつまり、バスケ部員達全員青峰を捕獲する所か見つける事すら出来ない

「ケータイもoffにしてるみたいで…」

「いやヤバいでこれは。今日あちらさんと練習試合組んでるんや、青峰には出てもらわんと困るで」

今吉は今後のためにも、と付け加える
桐皇学園の体育館には練習試合の相手が不満そうに腰を下ろしている

まあ一目瞭然、舐めとんのか己はという事だ

「なんとか私突き止めてみます」

青峰の事をよく知っている桃井
だからこそ、青峰に負けたようで悔しいのだ
何がなんでもと決意を決め桃井は走り出した

(見てなさいよ大ちゃん。絶対みつけてやるんだから！！)

「頼むで桃井」

「今吉さん、俺我慢の限界っすよ。なんで青峰の野郎にそんなッ」

「分かるで若松。でも青峰がおらんと困るんや」

「すいません本当にすみません！」

「桜井もう謝らんでいいて。ちょっとうざいで自分、な？」

桃井を頼み綱に今吉は「ほな時間稼ぎや行こうか」とレギュラー達に声をかけた

ーー

(諏佐さんどこやぁ…)