‣ ページ6
「先輩、、、？」
「………、」
寝ぼけているようで、声をかけるが返事がない。
加えてAの手首をつかむ手の力は緩み、Aはその手を持つと彼の身体の上に戻した。
ちょうど終わったロードに、Aはゲームの電源を切ると、彼へ"待たせてしまってすみません。もし先輩が暇だったら明日の夜しましょう"とCメールを送って談話室の明かりを消した。
翌日の同じ頃。
待たせたことを文句言われつつ集合すると、昨日できなかったゼルダで2人は久しぶりに盛り上がった。
やっぱり楽しいなと、9月の時泣いてしまったのは恥ずかしい記憶だけれど、Aは彼の存在の大きさを再確認した。
それからまた次の日、また次の日と、前のように集まり始めた2人は、
毎晩七海に怒られるほど騒いでゲームをした。
前に感じていた寂しさや孤独感はなくなり、Aのモノクロ世界は色を取り戻した。
「今度ホラゲー買うか！」
「絶対嫌。」
「ゲームもダメなのかよ。」
「悪いですか。」
「じゃあ買ってくる。」
「ほんと人の心持ってます？」
ホラーゲームのAの発狂で七海と夜蛾に怒られるのは、ほんの2週間後の話。
寒さ始まる霜月。
冷え込む空のなか、調和をたもちながら穏やかな雰囲気のなか、杏の花はささやかに咲いている。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 200人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「呪術廻戦」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
こにしりおん(プロフ) - 0aa2t4497251v4jさん» お気遣いありがとうございます！どっちも頑張りますね。コメント嬉しいです (7月22日 3時) (
レス) id: bb58dec0f7 (このIDを非表示/違反報告)
0aa2t4497251v4j(プロフ) - 社会人一年目はしんどいのでゆっくりで書いた方が良いですよ。私生活優先です。ゆっくり仕事に慣れて下さいね。無理なく頑張って下さい (7月21日 15時) (レス) @page36 id: b21cc666ef (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：こにしりおん | 作成日時：2022年3月11日 4時
