霜月 ページ3
「寒っ、」
授業が終わり、マフラーを肩にかけて凍える手を息で温めながら寮へと戻る。
あの大きな出来事から2か月。
Aに充てられる任務の量は増え、忙しく学校生活を送っている。
今日は特に。朝５時に起きて２限目が始まるまでの間に２つ任務をこなした。
よく頑張った日だったなと今日は自分を褒めよう。
寂しさを覚えるほどに静かな談話室を通り、見慣れた自分の部屋へはいると一目散に談話を取りに布団にくるまる。
じんわりとくる暖かさに目を閉じると、それはもうほんの一瞬で夢の世界へ落ちていく。
深く深く、Aは眠りにつき夢をみた。
「A！今日の桃鉄のお菓子買いに行こ！」
「なら私もついていこうかな。」
「夏油先輩も来てくれるんですか？なら五条先輩もですね！」
「は？なんでだよ。」
「君は女の子に荷物を持たせる気かい？」
「先輩、悟先輩はそこまで紳士じゃないですよ。」
「おいAいまなんつった？」
楽しかったな。
「傑先輩のピアス、あけるの痛くなかったですか？」
「まぁ、痛くないと言えばウソになるかな。」
「先輩みたいなピアスちょっと憧れあるんですよね。多分しないけど。」
「ピアス空けたいのかい？」
「そうなんです。耳たぶ１つと軟骨２つ。」
「私でよければあけてあげよう。」
「え、狡い！私もあけてください！！」
「やだ日葵順番！」
幸せだったな。
「そういえば昨日Aが煙草を味見したんだ。ね、」
「そう。めっちゃ美味しくなかった。もう吸わない。」
「ほら、」
「わ、くそブスじゃん。」
「まじ最低。」
「一本吸った？少し短いけど。」
「いや傑先輩の貰いました。」
「はぁ？！？！」
「悟うるさい。」
「日葵いなくてよかった(笑)」
「もう一生吸いません。傑先輩は悪い先輩ですよほんと。」
「あはは、否定できないね。硝子も悟もだけど。」
こんな会話を、
「傑先輩なにかあったの？最近元気ないけど。」
「ちょっと悩んでるみたいなんだよね。声かけてみるか迷ってるんだけど…。」
「日葵から聞いてみてあげてよ。なんだかおかしいよ。」
「わかった！まかせて。」
するつもりだったの。
「また先輩２人とも喧嘩してたんですか？授業中めっちゃグラウンドうるさかったですよ。」
「仕方ねぇだろ、傑が寂しんぼみてぇだから構ってやったんだ。」
「なんだい？悟。もう一回やるかい？」
「もうやめてください！ほら、アイス食べましょ！」
「日葵まじナイス。」
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こにしりおん(プロフ) - 0aa2t4497251v4jさん» お気遣いありがとうございます！どっちも頑張りますね。コメント嬉しいです (7月22日 3時) (
レス) id: bb58dec0f7 (このIDを非表示/違反報告)
0aa2t4497251v4j(プロフ) - 社会人一年目はしんどいのでゆっくりで書いた方が良いですよ。私生活優先です。ゆっくり仕事に慣れて下さいね。無理なく頑張って下さい (7月21日 15時) (レス) @page36 id: b21cc666ef (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：こにしりおん | 作成日時：2022年3月11日 4時
