第八話 竹中センセー ページ8
…ああー、うっせぇな。ま、今日はこれ以上いる理由もねぇしお望み通り消えてやっか。
『うるせぇよ、アンタみたいな教師こっちだって願い下げだっての』
岩本「出て行け！！」
『あー、はいはい』
ヒラヒラと岩本に背を向けながら手を振り、Aは再び気だるげに校舎の正門へと足を進めた。
あー、学校たるいなやっぱり。どいつもこいつも説教臭くてたまんねぇわ。
…あたしが不良っぽくいるのが悪ぃんだろうが、今更"良い子"ちゃんぶるのも気色が悪いしそもそも柄じゃない。
つぅか、"あの母親"に育てられて真面な奴になる訳ねぇだろうが。
彼女が正門を跨ぎ家に帰ろうとしたーーその時。
ーーーゴンッ
Aの後頭部に"覚えのある"激しい痛みが襲った。
ッ…！！ この脳を揺らす程の衝撃をあたしに喰らわせるのは"あの人"しか居ねぇ！！
彼女はバッと身体を翻して背後に立つ人物を睨みつけた。睨み…という割には柔らかいが。
『っーー痛ェな、コラ！ …ったく、"竹中センセー"よ！！』
其処にはAが他の教師よりは"幾分かマシ"と位置付ける、"竹中センセー"と呼ばれる男がドォンと立っていた。
竹中「女生徒がそんな言葉を使うなと、何度言えば分かるのだお前は！？」
『あー、もうほっといてくれよ。口調(コレ)の苦情は母親に言ってくれねぇか』
あたしの態度の大半は母親のせいだと迷いなく断言できる。
しかし、彼女の主張は全く通る気配も無く、竹中に後ろ襟を猫のように捕まれ逃亡を阻まれた。
クソォ…、相変わらず厄介なセンセーだなオイ。
竹中「１０日ぶりに学校来たかと思えば、昼前に下校か〜〜！？ 社長にでもなったつもりかA！！」
『…出て行けって言われたから帰んだよ』
竹中「どーせまた他の生徒の泥をかぶったんだろーが。全く不器用なヤツだなお前は」
『(うぐ…)…んな不利益ことする訳ねーだろ』
……………。
…沈黙が痛ェわ。絶ってぇ信じてねぇな竹中センセー。まぁこの言い合いも何十回としてきたからな、そりゃ無理か。
竹中「……よし、その話もゆっくり聞こう。指導室へ来い！！ 茶ぐらい出すぞ」
『うぐぐぐ…っ、おいコラ！ 放せよ竹中センセー！！(怒)』
Aの後ろ襟を捕んだままズンズンと校内へ戻ろうとする竹中に、彼女は両足の踵を地面に強くつけ引き摺られながらも抵抗する。
……………にやり(黒笑)。
竹中「今日は夜まで帰さんからな、ーー聞いとるか！！ ………ん？」
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天霧(プロフ) - とっても面白かったです。試練で一体どうなるのか。続きがとても気になります。次の更新待ってます。頑張ってください！ (2021年12月28日 13時) (
レス) @page20 id: 29b58b93c0 (このIDを非表示/違反報告)
遊星(プロフ) - 私は蔵馬と飛影と凍矢が好きです。 (2021年11月1日 12時) (レス) id: cc3dcebb37 (このIDを非表示/違反報告)
シンア - 続き気になります(*⌒▽⌒*)更新楽しみにしてます(*⌒▽⌒*) (2020年1月25日 1時) (レス) id: 1bb7d04db9 (このIDを非表示/違反報告)
キハル(プロフ) - 続きを楽しみに待ってます！更新頑張ってください！応援してます！ (2019年5月25日 20時) (レス) id: 33ebc0ef6e (このIDを非表示/違反報告)
waiwaichika(プロフ) - 続きを楽しみにしています。 (2018年6月29日 18時) (レス) id: 901fc2e49a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：小日向柚子 | 作成日時：2017年1月22日 4時
