"女"ですが何か？【幽遊白書】

第十一話 宿敵は悪友 ページ11

……結論、圧倒的な差で一方的に桑原が"ボロ負け"した。



桑原付１「つ、強ェ……(憧)」

桑原付２「あ、姐さんっ……(憧)」←



あー……、やり過ぎたかねぇ…？ やっぱり何かを"守る"為に戦り合うとなるとつい"マジ"になっちまう。



『…暫く動けねぇだろうから、コレに懲りたらちょっとは"回数"減らせよー』



ヒラヒラと手を無気力に軽く振りながら背を向けてAはその場から去った。


桑原に付き従う彼等は、彼女の姿を見送ると慌てた様子で桑原に駆け寄る。



桑原付１「桑原さん、もー浦飯の姐さん(←)にちょっかい出すのやめましょーよ。俺達姐さんに嫌われたくないっス←」



桑原付１の言葉に賛同するように他の者も一斉に"二度"頷く。桑原の次ぐらいに彼女を慕っているのが分かる。

そんな彼等に桑原は当然物申す。



桑原「うるせー！！ オレは勝つまでやるぞ！！
つーかてめーら絆(ほだ)されてんじゃねぇ！！ アイツはあくまで"宿敵(ライバル)だ！！」



そうだ、浦飯…オレもアイツにとっても、"女"とかそんなもん関係ねぇ。

コイツと"戦"り合いたいと心の底から"何か"が叫び訴えてきやがる。初めて会った瞬間に自分の"感"がいっていた。
浦飯に勝てば……オレが"最強"だと証明できると。それだけの価値がコイツにはあるってな。



オレ達は、
"宿敵(ライバル)"の他に謂うなれば、
"悪友"だ。



桑原「……ヤツにあって初めてオレの目標が定まったんだ。タメ年に喧嘩で負けたことなかったってのによ…。

浦飯を倒すまでは、死んでも死にきれねーぜ」



◇



ーーーー。

ああ、そうだ。
学校と家で小言くらって、いつものよーに桑原のバカと"殴り合い(一方的の)"をしてーー。

……………。
そのあと、ーーー"子供"に会ったんだ。



ーーーポーーン……ポン…



『……！』



ブラブラと道路の歩道を歩いていたAは足元に転がってきたボールに気づき、腰を屈めそのボールをヒョイと拾って目の前に立つ幼い"子供"に目を合わせる。
危ねぇな…、小せぇガキがこんなとこでボール遊びなんてしやがって。

横にチラッと目を向ければ、結構な速度を出して車やらトラックが物騒な音を立てて通り過ぎた。今日も車よく通りやがんな……。



『こら、ガキ。ダメだぞ、こんな場所で……危ねーだろう？ ……此処結構車通るんだぞ』

子供「………(じー)」

『……………(汗)』



……コレ、どうなんだ？(汗)

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