26.敵達の先に ページ30
皆が移動して静かな廊下に、授業始まりのチャイムがなる。
ふっふっふ、ついにさぼれた。
人生初のさぼり!そう思ったら、急にドキドキしてきた〜。深呼吸、深呼吸!はぁ、ふぅー。
ドキドキと速くなる胸を抑えて、
屋上への階段を、ゆっくりと1歩ずつのぼる。
そして、いつもの何倍も重くなったような
扉を押し開けると…
貴「わあっ…!」
爽やかな風が、さぁっ と吹きぬける。
ほんの少し、さぼりに対する罪悪感は残るけど、高校生活で1度はやってみたかった。
屋上からは、爽やかな風と共にグラウンドから3年生や、先生の声が聞こえる。
戻ってきたら、なずな君からお叱りをうけそうだなぁ。
3年生達のマラソンの様子でも見てようかなと思い、足を進める。
…やっぱり見えないな。屋上が無駄にゴージャスだから、植物やら街灯やらに邪魔されて見えない。
諦めて、本でも読んでよう。
そして、くるりと反対を向きベンチに膝をのせてたのを、なおそうとすると『ひょこり』と黒いものが視界を遮る。
貴「ひっ…!ひぎゃあーーーっ!」
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貴「り、凛月君。ごめんなさい…。」
今日は暑くて日射しが強いから、ぐったりとした様子で、おでこをさする凛月君。
凛「Aが珍しく、授業をさぼったみたいだし、ひざ枕してもらお〜…と思って近づいたら、頭でど突かれて叫ばれるし…。」
『はぁ…』とため息をつかれる。
貴「ごめんなさい。……でも、ひざ枕だけはご勘弁です……!」
すると、ニヤリと笑い『や〜だ』と言われた。
ムリだよ!ムリムリ!
私の顔が変形しちゃうって〜!
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sumire(プロフ) - 面白かったです!更新頑張ってください (2019年9月21日 21時) (レス) id: 2f8fc0f3db (このIDを非表示/違反報告)
れるり(プロフ) - Minatoさん» 参考にさせていただきます!もしかしたら、お話の関係でかけない場合もあるかと思いますが、沢山送ってくれると嬉しいです! (2017年5月5日 13時) (レス) id: 062464fcfd (このIDを非表示/違反報告)
Minato - れるりさん» ええっと、なずにゃんと海に行くお話を書いてほしいです。こういう感じのリクエスト大丈夫ですか? (2017年5月5日 13時) (レス) id: e2055ed45f (このIDを非表示/違反報告)
れるり(プロフ) - Minatoさん» リクエスト、ですか・・・?すいません、どういうものか詳しく説明してくださると、嬉しいのですが・・・。 (2017年5月5日 13時) (レス) id: 062464fcfd (このIDを非表示/違反報告)
Minato - もう、なずにゃんが可愛くて ・・・・!この小説大好きです!・・・それで、リクエストしたいんですが大丈夫ですか・・・・? (2017年5月5日 11時) (レス) id: e2055ed45f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:れるり | 作成日時:2017年4月30日 14時