【あんスタ！】朔-さく-【男主】Ⅱ (ページ4)

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54.Valkyrieの過去続～大事だと思うから…～ページ4

敬人side

-Valkyrieライブ後-

『すまない、鬼龍少し頼まれてくれないか？実はな___________してほしいんだ。』

英智のことを裏切るようで悪いが…俺はアイツらが成長していくのを

まだまだ見ていたい。

『後はこの大役を、二兎に任せるだけだな…』

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酷く落ち込んでいる二兎を見つけそっと近寄り言った。

『来い、Aのことでお前に話がある。』

そう言うと体を大きく震わせていたが俺が歩き出すとおぼつかない足でついてきた。

それから2人きりの空間で英智の腐敗した学園の革命させることや

Valkyrieは革命の犠牲だったと言うことを話した。その後にAが英智に脅されていたことも付け足して…

その後一区切りつけて言った。

『英智の命令でValkyrieの衣装を今からAが切り刻む』

「ぇ…」

『俺はお前たちの成長をまだ見ていたい。安心しろ。これを用意した。』

そう言ってAのValkyrieの衣装のダミーを渡した。

『これはダミーだ。鬼龍に頼んでつくってもらった。

二兎、お前が本当にValkyrieを大事に思うならお前も行動するときじゃ無いのか？』

そう言うと今度は揺らがない瞳で衣装を大事に両手に抱えて去っていった。

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なずなside

手芸部に入って急いで衣装を探す。

ああ、お師さんの大事なものたちが……

ごめんなさい。後でちゃんと片付けるから、今は止まってなんかいられないから…

棚を全部漁っていたら一番奥の棚の上段に変な置き方をされている

布を見つけた。ここだけちゃんと並べていない。

布を退けると衣装が出てきて急いでダミーと交換した。

急いで部屋を出ようとしたとき、

「？…どうしてこんなこと」

Aちんが入ってきてしまい慌てて机の下に潜る。

俺に気付かずAちんは一番奥の棚に近付く

するとカッターを

ゆっくりと下に引いていく音がした。

ﾋﾟﾘｯ

衣装の破ける音

ﾊﾟｻｯ

ズボンを落とす音

音が良く響く静かな部屋でAちんの泣き声が聞こえた…

そのまま気付かれないようにゆっくりと部屋を出て

ｶﾞﾁｬｯ

『……………。』

手芸部の前で立ち尽くしてしまった。そのとき微かにAちんの声で「ごめんなさい」と聞こえた気がした。

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実はこうなってました。