13.人肉 ページ13
Aside
美味しそう、そう思った。その途端自分が鬼になった、と理解して怖くなった。ギュッと目を瞑るが口から少しずつ唾液が流れていってるのが分かる。すると顎を持ち上げられ、甘い匂いが近付いた。薄く目を開けて見るだけだったのに目の前に赤く染まる肉があるから一気に目を見開く。
「食べるんだ。さあ……」
そう言い目の前に差し出されるが手を弾き返した。もう死ぬのは怖くない。だけど今は死ぬよりも"人を食べてしまう"そんな自分が一番怖かった。
『ぃやだぁ、ぃやぁ…フッ…いやっ!!!
僕、人間なんて食べたくないッ!!!!!!』
そう言うが止まることを知らない唾液…。無惨は肉を食べた。いや、口に含んだが正しいのだろうか。そしたら次の瞬間肉を口から取り出して俺の口に無理矢理ねじ込んだ。
急いで取り出そうとしたが遅かった。すぐに口を抑えられ大人の力にかなうことなく。俺の舌は肉をとても美味しく感じお腹は空腹を満たさそうとしていた。でも、なかなか呑み込まない俺にイライラし出したのか無惨はさらに強く俺の口を抑えた。その時強く抑えられたときの反動でつい呑み込んでしまった。
『あっ、あっ……………。オエッ、げほっウエッ』
呑み込んだとき快楽が押し寄せてきたがそれよりも強く吐き気を感じてそれらを吐き出してしまった。苦しくてもう2度と食べたくはなかった。だが食べたときの快楽を味わってしまったからやめることを知らない俺の体。胃液か唾液なんてもう分からないが口の端をゆっくりと垂れているのは分かる。
「……拒絶か。」
そう言い俺に目を合わせてくる無惨。
「お前は鬼になったんだ。人を食べない鬼など要らぬが貴様は使えそうだからな。
だが、未来が分かるのに離れてしまうのは勿体無い…。傍に欲しい。良いか、お前は今日から私の
『む、息…子?僕が……………?』
そう聞き返すと軽々しく抱き上げられた。そのまま背中を優しくテンポ良く叩いてくる。それは疲れてしまっていた俺にはちょうど良くすぐに眠りに落ちた。
「……………。」
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更新放棄すみません!私書く作品は完結させたい派なので私の更新が無くともいつか来ると思って待っていてください!((((前に1ヶ月近く放棄していてそろそろこの作品は完結?更新停止?表示が出るところだった人
待って!そもそも執筆状態を更新停止にしたままだった(^o^)/オワタ(((殴 ちゃんと連載中に変更致しました。
-追記-
すみません!主人公の名前を他の作品と間違えてました!
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作者名:朔-さく- x他1人 | 作成日時:2020年5月7日 5時