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「伏黒さーん!」
キコキコと自転車を漕いで現れたのは昼間の不良と黒髪の女性
「誰だっけ?」
「昼間の不良ですかね」
「伏黒の後輩だろ」
散々弄っておいてすっかり忘れた様子の釘崎
「八十八橋って言ってたから、、、。本っ当に良かった!!」
「、、、藤沼?」
「?」
「同級生」
「姉ちゃんです」
その言葉に黒髪の女性が一度会釈をする
どうやら不良の後ろに乗っていた彼女は伏黒と同級生であり、不良の姉らしい
「昨日、姉ちゃんに伏黒さんの話をしたんですけど」
続いて彼女が不安げに語りだす
「あの、、森下さんって近所でお葬式やってて、、、その人と八十八橋の事調べてるってこの子から聞いたから、、何か関係があるのかなって」
(呪いの話はダメっスよ)
小さく新田が注意をする
確かに、新田の言う通り呪いの事を迂闊にでも話せば、余計不安にさせてしまうのは明らかだろう
「関係って?」
「だから森下さんが亡くなった事と橋が」
「関係ない。俺達は只──「私」
藤沼が伏黒を遮った
心なしか彼女の顔は少しばかり青ざめているように見える
「行ってるの、中二の時、、、、」
「夜の八十八橋に」
(げっ!)
「!」
釘崎が露骨に顔をしかめ、Aが目を見開いた
「最近何かお家で変な事とないっスか?家族の中で自分だけが感じる違和感とか」
続けて問いかけた新田の質問に何か心当たりでもあったのだろう
彼女が冷や汗を浮かべながら口を開いた
「私の家、地方のアンテナショップやってるんですけど、、、。私が帰る時だけお店の自動ドアが開きっぱなしなんです」
「お父さんもお母さんもたまたまだって言うんですけど」
「絶対、何かいるんです」
冷や汗を浮かべ、怯えた様子の藤沼
「怖くて、、、そんな時伏黒君の話を聞いて、、八十八橋の事思い出して」
「自動ドアの話はいつ頃からっスか?」
「丁度一週間前から1日置き位、、、」
(被害者四人共、異常発覚から亡くなるまで最低でも二週間は空いてる、、、)
つまり、彼女が殺される可能性は
「当時、八十八橋に一人で行ったわけじゃないわよね?
誰と行ったか覚えてる?」
「あの、、、やっぱり何か関係が、、、」
鋭い剣幕で同行者を尋ねた釘崎
その様子に再び不安げな面持ちになった藤沼
それを見かね、新田が口を挟んだ
「自動ドアとはね」
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Contrast(プロフ) - ぴぴさん» ぴぴ様ご指摘ありがとうございます!私自身全然気付いておりませんでしたので、教えて下さり有り難うございます!より楽しんでいただけるよう努力させていただきます!! (2021年4月3日 0時) (レス) id: 8384124a90 (このIDを非表示/違反報告)
ぴぴ - とても面白いですね。すこし嫉妬しちゃうぐらいです。ただ、文章の句切りがついてない変なところで改行をしていて、読みにくいときがあるので気をつけた方がいいと思います。 (2021年4月2日 20時) (レス) id: ec02a6ee69 (このIDを非表示/違反報告)
Contrast(プロフ) - りんごさん» そう言って頂けて幸いです!ありがとうございます! (2021年4月1日 10時) (レス) id: 8384124a90 (このIDを非表示/違反報告)
りんご - 好きです^ - ^更新頑張ってください (2021年4月1日 0時) (レス) id: 1abcf988f6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Contrast | 作成日時:2021年1月28日 0時