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とある一室にて
「こういう呪物ってさ何で壊さないの?」
ツギハギ面の呪霊、真人が高専から奪ってきた呪胎九相図を見つめながら呟く
「壊せないんだよ。特級ともなるとね」
其れを聞いた夏油が応答する
「生命を止め、他に害を成さないと言う“縛り“で存在を保証するんだ」
「宿儺や大嶽丸の指は有害じゃんか」
「アレ等は特別。呪物と成ってその上二十に分割しても尚、時を経て呪いを寄せる化け物だよ」
「それ故に器を選ぶ」
「フーン、じゃあ」
「
真人の視線の先には全裸体で磔にされた男
「おいっ!あんた!金、、金?!」
「俺!そんな持ってないけどさ!サラ金とかなんかあんだろ!」
目の前の真人が見えていないのだろう
只ひたすら夏油に向かって叫んでいる
「大丈夫かなぁ。この状況で俺が見えてないとかマジで才能ないよ」
「はい、あーん」
「オゴッ」
血涙を流す男に容赦なく呪物を口に突っ込んだ真人
瞬間、辺りに男の断末魔が響いた
「着いたっス」
虎杖達は現在呪霊が居るであろう場所
鯉ノ口峡谷 八十八橋にいた
「呪霊が確認出来次第、帳を降ろすっス」
新田のその言葉に四人各自が身構えた
「くあぁぁあぁあ」
「ちょっと、呪霊の呪の字も無いじゃない」
沢山の車が行き交う深夜の八十八橋にて行った調査
結果はまるで無に等しく、無駄足を踏んだだけとなってしまったのだ
「残穢も気配もまるで感じられませんでした」
「っスか、、、となると振り出しっスかね」
ふと、虎杖が呟く
「でも時間をかけるのは不味くね」
「何でよ」
「だって有名な心霊スポットなんだろ?」
「しかも今んところ致死率百%。これ以上人死には勘弁だろ」
「確かにね、、」
「!流行ってたのはバンジーっスよね」
「飛び降りるって行為が鍵なんじゃないっスか?」
効果音にピコーンっとでも付きそうな勢いで新田が提案を出す
「それはもう虎杖で試しました」
しかし其れを即座に否定した伏黒
「はい、飛んだけど何もありませんでしたね」
「え゙!もしかしてあのビニール紐で飛んだんスか?!」
至って普通の様子で告げる四人に心底ドン引いた様子の新田
大方調査する際に虎杖が持っていたビニール紐で飛んだのだろうが、確かにあれでバンジーするなんて正気の沙汰ではないだろう
その時
「ああ!居た〜!良かった〜!」
突然自転車に乗った二人組が姿を現した
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Contrast(プロフ) - ぴぴさん» ぴぴ様ご指摘ありがとうございます!私自身全然気付いておりませんでしたので、教えて下さり有り難うございます!より楽しんでいただけるよう努力させていただきます!! (2021年4月3日 0時) (レス) id: 8384124a90 (このIDを非表示/違反報告)
ぴぴ - とても面白いですね。すこし嫉妬しちゃうぐらいです。ただ、文章の句切りがついてない変なところで改行をしていて、読みにくいときがあるので気をつけた方がいいと思います。 (2021年4月2日 20時) (レス) id: ec02a6ee69 (このIDを非表示/違反報告)
Contrast(プロフ) - りんごさん» そう言って頂けて幸いです!ありがとうございます! (2021年4月1日 10時) (レス) id: 8384124a90 (このIDを非表示/違反報告)
りんご - 好きです^ - ^更新頑張ってください (2021年4月1日 0時) (レス) id: 1abcf988f6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Contrast | 作成日時:2021年1月28日 0時