・ ページ27
同時に肩の花に変化が起こった
蕾が開き花の中心が更に開かれたのだ
ギョロリと忙しく動く眼が此方を覗く
[出来ることなら使いたくはなかった]
肩の供花を中心に呪力が渦巻く
考えられるのは一つ
術式を付与した生得領域“領域展開“
｢東堂！｣
｢来るなブラザー！とんでもない呪力出力だ！｣
思わず駆け寄ろうとした虎杖を制す東堂
[しかし、あなたの術式があれば躱すのは容易いでしょう]
[ならばどうするか]
[領域展───]
刹那の事だった
｢！帳が！｣
音を立てて、あっけなく気味の悪い帳が空から姿を消した
同時刻、場所は変わり寺社の境内
｢了解、西宮も其のまま硝子のとこにいて。
大丈夫、三輪は冥さんが見てる｣
楽巌寺学長と別れた歌姫は帳の中に取り残された生徒の保護のため奔走していた
そしてそれと同時に本当に高専内に内通者がいるのだと痛感していた
刹那
｢あれ？｣
(
｢絶対斬ったと思ったのに、、、｣
突然現れたのは持ち手が人間の手という趣味の悪い剣を握った呪詛師
歌姫の訝しげな目線に気づいたのか、嬉々として語りだす
｢いいでしょ、これ｣
｢鞣造が作ってくれたんだ。さっき会わなかった？｣
｢お前は非力だから刀からも握って貰えって｣
｢ねぇ、お姉さんは俺に何をくれるの？｣
歌姫が呪詛師に対し腹を括ったその時
｢お前、モテないだろ｣
ふと、その場に声が響いた
｢出会い頭にテメェの話ばっかり。金とんぞ！！｣
｢あんたのどこに金取れるだけの聞き手の器量があんのよ｣
｢あんた達！｣
意図せず現れた助っ人に歌姫は内心安堵のため息をつく
｢わあ、女の子がいっぱい！モテモテだー!!｣
頭のネジが数本取れてそうな発言をする呪詛師
｢人の話聞いてんのかよ｣
｢援護は任せといて。誤射されないよう気を付けなさい｣
｢オメェが気をつけろ!!｣
その時だった
突如、パスッと音を立て上がった帳
｢！帳が上がった？！｣
｢マジィ?！三十分も経ってなくない？逃げよ｣
帳が上がったと分かるや否やあっさりと引き下がる呪詛師
あまりのいさぎのよさに思わず目が点になる歌姫だった
｢さて、どこからいこうか｣
己の侵入を阻む帳を破壊した五条は今現在、
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 300人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「呪術廻戦」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
Contrast(プロフ) - ぴぴさん» ぴぴ様ご指摘ありがとうございます！私自身全然気付いておりませんでしたので、教えて下さり有り難うございます！より楽しんでいただけるよう努力させていただきます!! (2021年4月3日 0時) (
レス) id: 8384124a90 (このIDを非表示/違反報告)
ぴぴ - とても面白いですね。すこし嫉妬しちゃうぐらいです。ただ、文章の句切りがついてない変なところで改行をしていて、読みにくいときがあるので気をつけた方がいいと思います。 (2021年4月2日 20時) (レス) id: ec02a6ee69 (このIDを非表示/違反報告)
Contrast(プロフ) - りんごさん» そう言って頂けて幸いです!ありがとうございます! (2021年4月1日 10時) (レス) id: 8384124a90 (このIDを非表示/違反報告)
りんご - 好きです^ - ^更新頑張ってください (2021年4月1日 0時) (レス) id: 1abcf988f6 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：Contrast | 作成日時：2021年1月28日 0時
