・ ページ12
「その通りだ、と言ったら?」
「失敗したんですね。虎杖がこの短時間でやられるわけがない」
「殺す理由がない」
「あるでしょ。上や御三家ならいくらでも」
加茂と伏黒の言い合いを聴きながらAは樹の上にスルスルと登る
此処で二人がかりで戦うには些か立ち回りにくいと思ったのだ
Aはどう援護すべきか決めかねていた
生憎自分は近接戦向きだ
あまり慣れていない遠距離戦
そしてあまり得意ではない援護
本当は会敵してすぐ呪霊狩りに専念しようとしていた
が、加茂は御三家の内一つの嫡男である
助けるに越したことはない
Aは狙いを定めた
ヒュッ
突然、風を切り伏黒と真希の急所を狙うかの如く飛んできた手裏剣
咄嗟に交わした二人の背後の木には深々と刺さる刃
伏黒が飛んできた方に目をやる
「どうも」
其処には先程まで姿の見えなかった少女
目を見張った伏黒を冷徹な眼差しで見ていた
最初に先輩の会話をぶったぎって現れた彼女とは同一人物であるはずなのに明らかに雰囲気が違った
ヒュッ!!ヒュンッ
大方、先程真希が話していた人物であろう少女は此方を嘲笑うかの如く次々と手裏剣を投げてくる。しかも投げる度に居場所を変えるので只でさえ分かりにくい気配がより分からなくなっている
(ッ!くそっ!さっきから此方の動きを見透かしているような動きで投げてきやがる!此方から攻めようにも攻めきれないッ!)
加茂の弓をいなし、守るに加え、Aの手裏剣にも目を向けていないといけない
加茂の弓を咄嗟に受け止めた伏黒の頬を手裏剣が掠める
かすかに感じる痛みに顔をしかめた
伏黒の頬に手裏剣が当たったのを確認し、Aはほうっと息をつく
[彼岸鬼術
名の通り彼岸花の毒を使った術式
ただしこの毒は彼岸家の者が使うことにより真価を発揮する
彼岸花の毒と彼岸家の血、それらをある一定の比率で合わせることにより生まれる猛毒
しかも臭いも分かりづらく術式が発動するまで気づかないケースが多い。術式が発動されると頭痛、目眩等が周期的に襲ってくる。
Aは対人向けであるため、あまりよく使わないのだが
Aは無事に術式が発動されたのを確認すると援護もそこそこにその場を離れた
300人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「呪術廻戦」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
Contrast(プロフ) - ぴぴさん» ぴぴ様ご指摘ありがとうございます!私自身全然気付いておりませんでしたので、教えて下さり有り難うございます!より楽しんでいただけるよう努力させていただきます!! (2021年4月3日 0時) (レス) id: 8384124a90 (このIDを非表示/違反報告)
ぴぴ - とても面白いですね。すこし嫉妬しちゃうぐらいです。ただ、文章の句切りがついてない変なところで改行をしていて、読みにくいときがあるので気をつけた方がいいと思います。 (2021年4月2日 20時) (レス) id: ec02a6ee69 (このIDを非表示/違反報告)
Contrast(プロフ) - りんごさん» そう言って頂けて幸いです!ありがとうございます! (2021年4月1日 10時) (レス) id: 8384124a90 (このIDを非表示/違反報告)
りんご - 好きです^ - ^更新頑張ってください (2021年4月1日 0時) (レス) id: 1abcf988f6 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:Contrast | 作成日時:2021年1月28日 0時