暁のヨナ～最強の龍～ (ページ22)

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異変1 ページ22

～宿～

ヨナ「それで話って何？」

A「実は、この国に異変が起こっているんです」

ユン「異変？」

ゼノ「お前ら、小さい頃に話されたことないか？《破滅の魔女》って」

ヨナ「それなら、よくお父様に話してもらったわ」

ユン「俺もイクスが何度か話してくれた」

キジャ「私はばばに」

シンア「俺は…アオ…先代に」

ジェハ「僕も先代に教えてもらったよ一度だけ、とても珍しかったからよく覚えてる」

ハク「俺はジジィに」

ユン「その魔女がどうかしたの？」

A「復活したの…勘だけど」

ヨナ「えっ…」

ハク「おい待てよ。どういう事だ。ただの童話じゃねえのか」

ゼノ「みんな、なんて聞かされた？」

ハク「は…？」

ゼノ「なんて聞かされた？」

ヨナ「確か…

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神話の時代よりも少し昔の話、その日は綺麗な満月の夜だった。

その満月の光が一際眩しく照らされた草原に一人の女が現れた。

女はこの世の者とは思えない程に美しかったそうだ。

人々は、その女に次々と見ほれてゆき

やがてほとんどの者が女の言いなりとなった。

そして女は人々を使い、争いを巻き起こし、生き物を殺し合わせ、作物を貪り

着実と世を破滅へと導いた

それから幾年たったある日、綺麗な暁で空を埋め尽くされし時に

緋色の龍

“緋龍”が現れた

緋龍は争いをしずめ、女を封印した

その出来事から人々はその女を《破滅の魔女》と呼ぶようになった

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ていう話だったと思うわ」

ゼノ「そう、それが今語られている物語なのか」

A「随分と省略されているようね」

キジャ「そうなのか！」

ジェハ「良くある歴史の省略だね」

ゼノ「そしてここから本題…」