偽りと罠

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自分で言うのもなんやけど、

顔とスタイルは他人(ひと)より良かった。

高校の時なんか"両手に花"って言葉が似合うぐらい、

女の子に苦労なんてしなかった。

何もしなくても寄ってきたし、

クラスでも、学校でも、中心のような存在やった。

そんな俺が大人になって始めたのは、

"詐欺師"の仕事やった。

結婚相手になってお祝儀を貰う手もあるが、

交際相手になって貢いでもらう手もある。

騙せば騙すほど、お金が貰えるタイプやから、

相手のことなんか全く考えずに、

自分のことだけを真っ直ぐ考えていた。

でもそんなある日、

俺は出会ってはいけない人物に、

出会うことになってしまった。

# Main : 藤井流星執筆状態：完結