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話を終えた時、体を離した重岡くんはスッキリした顔をして、
涙で真っ赤になる目、それでも柔らかく笑っていた
「せんせーがせんせーで良かった」
涙を堪えるのに必死になった
彼が求めているのは“同情”ではないから、私の涙ではないから
できるだけ優しく彼に笑い掛ければそんな事を言って、また優しくキスを落としてくれる
「神ちゃんにも話せてない事まで話してもうたなぁ」
「ふふっ、ありがとう」
「…せんせーさ、少しは俺の事意識してくれてる？」
首をコテっと傾げて笑窪を浮かべる
この顔はなんだか久しぶりに見たような気もしながら、
何も言わずに頷き、ぱあっと明るくなる重岡くんに笑みが零れた
明日は休みだからと、泊まっていって欲しいという彼の要望に私は応えた
一人になりたくなかったのもある
だけど、まだ重岡くんといたい、そう思っていたのも事実だった
「�霤弔擦鵑察爾侶觝Ъ姐圓�ん？」
「あー、えー？そこ掘り返す？」
「ははっ、うそうそ、
せんせー寝よ、朝起きたらおらんとか許さへんから」
.
何が起きても変わらない、そう、それが私達
唯一変わったことといえば、重岡くんが積極的になったこと
策士な彼はこの日を迎えるまでは慎重にきていたのに、
全てを曝け出してからはあの頃の重岡くんはどこへやら
「なあ、なあなあ、なんで最近来てくれへんの？」
「私もう寂しくないよ？あれから凄くスッキリしてる」
「彼女として来たらええやん」
「あの、私重岡くんの彼女になったわけでは…」
「じゃあなって？」
「なんでよ」
「怒らんといてよ〜…俺はA好きやで」
「なっ…呼び捨て気持ち悪いっ！」
「ひどっ！ええやんっ！なんや照れ隠しかっ！」
図書室には私達以外誰もいないからって、
そんなに積極的に来られても焦るのだけど
重岡くんが以前よりも楽しそうだから、これでいいのかなと思ったり
�霤沈菁擇�ら「最近明るくなったな」と言われた事には驚いたけど、
どれもこれも重岡くんのおかげであって、
少しずつ、確実に彼に気持ちは傾いていた
そんなこと言ったら調子に乗りそうだから、
重岡くんには言わないけどね
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りぃな - 何度読んでも、涙が止まらない…最後の最後まで泣きっぱなしでした。とても綺麗なお話だなと思いました！桜さんが書くお話、大好きです！ (2020年12月21日 23時) (
レス) id: fbf75e46eb (このIDを非表示/違反報告)
ななこ - 三回ぐらい泣きました。小説でこんなに泣いたのは久しぶりでした。読んでいるだけで、その場面が想像できてとても感動しました。これからも楽しみにしています。 (2020年3月13日 17時) (レス) id: af202158c4 (このIDを非表示/違反報告)
なつき - 最後まで涙が止まりませんでした。ほんまにめっちゃ素敵なお話でした。これからも楽しみにしてます！ (2018年4月9日 16時) (レス) id: ebe0082db9 (このIDを非表示/違反報告)
ひまり(プロフ) - 占ツクでのコメント初めてで恐縮です。本当に本当に綺麗なお話でした。個人的には最後の授業の場面で和歌での会話が1番胸打たれ、思わずメモしてしまいました。桜さんのこれからのご活躍心からお祈りしてます。頑張ってください！！ (2018年3月31日 2時) (レス) id: c01e6017ae (このIDを非表示/違反報告)
ゆー - とても感動しました もし良ければ続編など書いて頂きたいです!! 桜さんの作品、本当に大好きです いつも読んだ後は 素敵な恋愛映画をみた後の様な気持ちになれます これからも楽しみにしています!! 頑張ってください（＾＾） (2017年4月6日 16時) (レス) id: 868e94a9c9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：桜
| 作成日時：2016年5月21日 0時
