Curse of the Mirror ──鏡の呪い──

花びら十三枚目　A picture of hell in the back alley　──路地裏の地獄絵図── ページ14

…ここは、どこ？

気がつくと路地裏のような場所で眠っていた。

起き上がると、背中から小さな音が鳴る。

後ろを向いてみると、刀を背負っている。

…さっきのは、夢じゃない。

………ん？

今、何か聞こえたような…。

神経を耳に集中させる。

「ヒャハハハハハハ！」

かすかに、男性の楽しそうな笑い声が聞こえる。

でもその笑い方はどこか異常な雰囲気を感じた。

私は笑い声のする方へ向かった。


…向かった先は地獄絵図だった。

フードをかぶって、でっかい鎌を持った奴が、女性を斬りつけているのだ。

辺りは真っ赤に染まり、血の匂いがする。

「……あ？」

男がこちらを向いた。

「ったく、見られちまったか」

小さく呟いて、ずかずかと距離を詰めてくる。

そして、言った。

「３秒数えてやる。その間に逃げてみろ」

「…いいけど、ちょっとタンマ」

「あ？なんだよ？」

「お前、本物のアイザック・フォスター？」

そう、こいつはゲーム『殺戮の天使』に出てくるザックのようなのだ。

ドッキリの可能性はあまり考えられなかった。

だって実際にこいつは女性を斬りつけていたのだから。

「…ああ、そうだよ。俺がアイザック・フォスターだ」

そいつは──ザックはそう言った。

花びら十四枚目　Playing tag in hell　──地獄の鬼ごっこ──→←花びら十二枚目　Alive?　──生きてる？──

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す