爽やか君の大事な人は食欲旺盛な美人さん【菅原孝支】

食欲の秋２ ページ15

菅原side






「......最近、いろんな子がお菓子くれる...。」






とある部活後。


俺の帰りを待っててくれてたAは、ゆるりと手を繋ぎながら言った。


......心当たりしかない。







「...飛雄が、パンくれた。...甘いやつ。

...蛍も、珍しくお菓子持ってきてたらしくて...。」







......やっぱり......。





菅「..........あいつら...。」





「...いつものお礼だって。」




Aの食欲が増す、と日向に話したのが一昨日だけど

あいつら、本当に行動に移すのが早いなー...。




菅「...でも、パンも菓子も持ってないけど...？」




Aの空いている方の手とかカバンとかにも、それっぽいのは無い。

どう言えばいいのか考えていたのか、少し唸った後







「......お腹の中に、入りました。」







と、彼女はふわりと笑った。




菅「......無事、Aの栄養になるわけだ...。」




相変わらずな食欲につられて笑うと、繋がれていた手に力が入ったのが分かった。


菅「......？？......A？」







「...何、食べに行く？？」







......ああ、そっちね。


部活後に何か食べに行こうと誘っていたからか

Aは楽しそうに近くの店を調べる。





菅「...今の聞いたら、お腹いっぱいなんじゃ...って思うんだけどなー。」









「......大丈夫。

孝支とおいしいもの食べたいから、我慢した。」









そう言って、リュックの中を開いて見せるから、中を覗き込んでみたら

たしかに残ってる、大量のお菓子。




「..........ね？」




満足そうに笑うけど...。









菅「......そもそもの量が多すぎて、コメントしずらいよ。」

続く  (更新停止中) お気に入り登録で更新通知を受け取ろう

←食欲の秋１

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す