くのたま上級生 11 ページ14
.
勘右衛門side
いつも通り授業が終わって学級委員長委員会室に行き、三郎と庄ちゃんと彦ちゃんと団子を食べお茶を飲んでいた。
A達の演習が終わってから数日が経って、くのたま5人の話は他の組の一年生にも広がったみたいで皆興味を持っているらしい
現に今も後輩の庄左ヱ門と彦四郎がA達の話をしているところだ。
庄「そういえば先輩達とくのたまの先輩達って恋仲なんですよね。
初めて会った日ってどんな感じだったんですか?」
珍しい…庄ちゃんが聞いてくるとは…。
乱きりしんならまだしも、冷静な庄ちゃんに聞かれるとは。
庄ちゃんの隣にいる彦ちゃんもすごく聞きたそうな顔してるし。
鉢「なんだ、気になるのか」
庄「はい、まぁ僕が気になるのもあるのですがは組の皆が気になっていたようなので」
彦「い組も少々気になってるようですよ!」
まさかのい組までもか…。
勘「よーし!そこまで気になるなら教えてあげよう!
あれは入学して二月が経った頃…」
あの日は授業で当てられた所をすべて正解して、すごく機嫌が良かった。
いつもより少し早めに委員会が終わったこともあり俺は上機嫌で誰もいない食堂で最近人気というお店で買った団子を食べていた。
団子が残り1つになり、もう無くなるって思った時
声を掛けられた。
『ねぇ、団子好きなの?』
勘「へっ?う、うん!」
『へ〜!私も甘味好きなの!美味しいよね!』
話しかけてきたのは俺と同じ一年生のくのたまだった。
俺より長い髪を上の方でひとつに縛り、白い肌だけど頬はほのかに桃色で色づいている。
まつ毛も長くぱっちりとした目でこの歳にして出来上がった顔だなって思った。
多分、一目惚れだった。
でも、その一目惚れがのちのち後悔することを
「明日、私の部屋にある甘味持ってくるね!一緒に食べよ!」
なんて可愛く言ってくる女の子に見惚れている俺は知らなかった。
7人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ピーチお嬢 | 作成日時:2023年12月16日 1時