好きだよ、ヒビキ。 (ページ10)

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もしも敵同士だったら２ページ10

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Aside

『そっそんな、私が負けるなんて…』

「強くなったのはAだけじゃない。」

激しいバトルの結果ヒビキが勝った。

ずっとコイツに負けないように特訓してきたのに！

サカキ様を守るために！

コイツを倒すために！

頑張ってきたのに…

『何ここで突っ立ってんのよ！早く行けば！』

「A。Aはなんでロケット団にいるの？」

『は？何言ってんの？サカキ様のためよ！』

「ほんとに？ほんとにそれが理由？」

『じゃあこれが理由じゃなかったらなに？』

「本当はロケット団なんか辞めたいんじゃないの？」

『ほんとに何言ってんの？ずっとサカキ様のためにやってきたのに！』

「ずっとAと戦って来たから分かる。最初はしたっぱだったのに今は幹部にまで上り詰めて、強くなったよ。でもそれって本当にサカキのため？」

『え？』

「本当は心のどこかでこんなこと間違ってるって思ってるんじゃないの？本当は！ただバトルが好きでポケモンが大好きな女の子なんじゃないの！」

「じゃなきゃここまで強くなれないよ。」

『…』

「今ここで言うことじゃないと思うけど僕Aのことが好きだよ。」

『…ぇ』

「ロケット団のしてることは許せないけどAとのバトルはいつも楽しかった。」

『…やめてよ、私達はそんな関係持ったらダメなの！』

「A…」

ボロボロ涙が出てくる。

ヒビキに本当のことを見くびられたからか。

それともずっと隠してきたヒビキへの思いが涙となって出てきたのか。

分からないけど、これだけは分かる。

光と闇が一緒にいてはいけないこと。

だから、ごめんね…ヒビキ。

私も好きだよ。

「じゃあ僕がカントーのチャンピオンにもなれたらAのこと貰いに来るから。」

それまではじっくり反省してて。なんて言ってサカキ様のところへ走っていった。

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長くなって申し訳ございません