好きだよ、ヒビキ。 (ページ39)

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ホワイトデーページ39

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「これ、あげる」

そう言って渡してきたのはリボンで止められているピンクの箱。

『何これ？』

「開けてみて」

リボンを解いて開けてみると中にはチョコレートが入っていた。

『わぁ、美味しそう！』

「ホワイトデーだよ」

そういえば今日は3月14日だっけ。

「手作りか迷ったんだけど失敗したら嫌だから市販のやつだけど」

『全然いいよ！貰えるのが嬉しいんだもん』

チョコをひとつ摘んで口へ持っていく。

一口で食べて、ゆっくり噛むと口の中が甘いチョコの味が広がった。

『うん！美味しい！』

「良かった〜」

「市販のやつだから当たり前だけどね」なんて言うヒビキ。

違うよ。ヒビキがくれたから美味しいんだよ。

今食べたミルクチョコの他にもホワイトチョコ、ストロベリー、ブラックや色々な種類が入っていた。

「喜んでもらえてよかったよ。

でさ、チョコの意味…知ってる？」

『え？…知らないかも』

バレンタインの意味は沢山調べたけど、ホワイトデーの意味とかは調べたことなかったな。

「帰ったら調べてみて。じゃ僕行くとこあるから！」

またねって手を振って走って行ったヒビキ。

意味…か。

ちゃんと意味があるものをくれたんだ。

嬉しい。

その後、コトネと会って一緒に私の家に行きチョコの意味を調べた。

ｺﾄﾈ「ねぇ！どういうこと！？もしかして告白したの！？」

『え…う、うん』

キャー！！人の部屋で叫ぶもう1人の幼馴染。

連れてくるんじゃなかったな〜なんて思いながら、チョコの意味を見て付き合えた実感がようやく湧いてきた気がした。

チョコレート･･･あなたと同じ気持ち