10訓 ページ10
外が乳白色になり夜の闇を溶かし部屋が少し明るくなって…隣で眠るAのカラダがよく見える…体に浮かぶ数えきれねぇほどの赤い刻印と痛々しい歯形………
空の乳白色と同じ色をした液体がAのカラダの至るところにかかっている…
……まるで強 姦だ
そしてその犯人は俺だ……居たたまれなくてAに背を向けた
『んっ……土方さん』
Aは手だけ延ばして俺の背中に触れた
「起きたか……乱暴にしちまって……すまなかった……」
『いいんです………私も……土方さんの背中傷つけてしまったみたいですし……』
Aが触れている俺の背中をさするとチクリと微かな痛みがする………きっと最中にAが引っ掻かいたんだろう
「…傷つけたのは背中だけじゃねぇけどな」
背中の傷なんざどうでもいい……どう足掻いたって深い関係になれないと言われ…そのもどかしさに俺の心は柄にもなく傷だらけだ
『土方さん……私なんか好いていても時間が勿体ないですよ』
「はぁ………まだ傷つけようってか?……時間なんていつ止まるか分からねェ………
だから惚れてる女に埋もれてぇんだ………だからもうそういう類の話はもうやめてくれ」
俺の背中を撫でる手を引いてAを抱き締めた………
『分かりました………もう言いません』
そうポツリと呟くと小さな力だがAも抱き締めかえしてくれ………
………ただそれだけで俺は満たされた
乱暴に抱いた後悔でその日は早めに帰路についた
ーーーーーーーー屯所
「副長ッッッ!!」
「偉ェ慌ててどうした山崎」
「高杉ですッッッ!高杉が江戸に潜伏しているとの情報が!!」
「なんだと………野郎いつの間に江戸に………山崎は引き続き篠原と万事屋の監視を頼む!」
「分かりましたッッッ!では戻ります!」
「総悟ッ!」
「へい…」
「一番隊は至急街に出て捜索だ!ただし単独行動は避けろよ!他の隊にはこれから指示を出すから合流して街中探してくれ」
「わかりやした………あり?土方さん………首の傷どうしたんです?とうとう女に寝首狙われやした?」
Aは背中だけではなく首の至るところを引っ掻いていたらしい………一番めんどくさいやつに気づかれてしまった………
「ぅるせー////………はやく行きやがれッッッ!」
「今度屯所に連れてきてくだせぇよ?どんなメスブタか品定めして………」
「いい加減叩っ斬るぞ!!このクソガキ!!」
74人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「銀魂」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
Zoo(プロフ) - なんぱんさん» なんばんさん初めまして(///ω///)♪すごく嬉しいお言葉ありがとうございます!!更新頑張りますのでこれからも読んでいただけると嬉しいです*.゚+ヽ(○・▽・○)ノ゙ +.゚* (2020年6月17日 23時) (レス) id: b2f3d14e7d (このIDを非表示/違反報告)
なんぱん(プロフ) - 初めまして。Zooさんの作品の土方さんが本当に好きですT T続き楽しみにしてます!更新無理のない程度で頑張ってください〜! (2020年6月17日 21時) (レス) id: e422bd51e5 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:Zoo | 作成日時:2020年6月10日 23時