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8訓 ページ8

『………さん』


『………かたさん』


「んっ………」


『土方さん!』



「ん?………あれ………なんで屯所にAが………?」


『寝惚けているんですね………ここ私の家ですよ』


ガバッ


「あっ!!………俺いつの間に寝てたんだ………?………仕事は終わったのか?」



『はい。今帰ってきました………兵法書なんて読むから眠くなったんじゃないんですか?ふふっ』



俺の近くに転がった兵法書を指さして優しく笑うA………



「なぁ………なんでこんな男臭い本持ってんだ?」



『えっ?あぁー………それは………幼馴染み達の本なんです。』


「このたくさんある剣術の本もか………?」



『はい♪………とても勉強熱心な幼馴染み達で………そんなことより!お腹すいてませんか?街で美味しそうな肴買ってきたんでつまみましょ♪』



もっと聞きたかったが話をそらしやがった………こうなったら聞くのは諦めるしかねぇか。



ーーーーーーーー


『ふふっ………乾杯♪』


「おう。乾杯!」


対になった江戸切子に客からもらったという日本酒を注ぎ乾杯をすること数回………

俺も少し酔ってきたが、Aの方が酔ってるように感じる………


「大丈夫か?もう酔ってんじゃねーか?飲むの少し休憩したらどうだ」


『え〜………まだまだ飲めますよォッ!ふふっ』


そう言ってニコニコ笑ってる………だいぶご機嫌だ


今なら色々聞けるかもしれねぇ………



「なぁ………お前の昔話聞かせてくれよ」



『えぇ?昔話ですかぁ………そうですねぇ………昔々あるところに………おじいさんと………』



「ちょい待てェィ!それ日本昔話じゃねぇか!」


『あははっ♪』


「あははじゃねェよ!」


『昔々………あるところに………♪』



また日本昔話を始めだした………なんだか楽しそうだから聞いてやるか………



『おじいさんとおばあさんと女の子がいましたァ………ある日のことです………おじいさんとおばあさんが悪党に殺されてしまいました』


「はッッッ?!?」



いきなり虐殺からはじまる昔話なんてあったか?



『女の子は必死に逃げましたが捕まってしまいました………殺されるかと思ったその時、鬼が助けてくれました』



鬼が助太刀?!?やっぱりこんな昔話なんて聞いたことがねぇ………

これはもしかして………Aの………過去の話なのか?

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Zoo(プロフ) - なんぱんさん» なんばんさん初めまして(///ω///)♪すごく嬉しいお言葉ありがとうございます!!更新頑張りますのでこれからも読んでいただけると嬉しいです*.゚+ヽ(○・▽・○)ノ゙ +.゚* (2020年6月17日 23時) (レス) id: b2f3d14e7d (このIDを非表示/違反報告)
なんぱん(プロフ) - 初めまして。Zooさんの作品の土方さんが本当に好きですT T続き楽しみにしてます!更新無理のない程度で頑張ってください〜! (2020年6月17日 21時) (レス) id: e422bd51e5 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Zoo | 作成日時:2020年6月10日 23時

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