４４訓 ページ44
「高杉と一緒に俺とヅラの前から消えたとはな………それあんま聞きたくなかったかも」
『でも晋助のおかげで今こうして生きていられてるんだよ』
銀時には私の心情も含めて全部話した………だいぶゆっくり話したからもう陽が暮れてビルの中も暗いけど窓の外のネオンのおかげで少しだけ明るい
『銀時………今更だけど………あなたの前から消えてごめんなさい………』
「ほんと………今更だよな」
『………ごめん』
「ったく………ごめんはもう良いっつーの！そーいえば、居なくなったあの日も「ごめんなさい」だけ書き置きで残してたな………もう謝んなよ」
銀時が近づいてきて抱き締められた………
『銀時………体大きくなったね………でも香りは変わらないんだね』
銀時の香りは甘い………懐かしい香りに包まれて自然と涙が落ちて銀時の着流しを濡らした
「変わらないのはニオイだけじゃねーよ？………Aのこと好きな気持ちもあの頃のままだ」
顔をあげると赤みがかった茶色の瞳と視線がぶつかった
ドクン！と跳ねた心臓を落ち着かそうとしたのにそれも儘ならなかった………銀時の唇が私の呼吸を止めたから
『ぎ………ん………時………ﾝｯ………苦し………』
激しく唇が重なりあって私の口内を銀時の熱い舌が暴れている
何回も角度を変えては重なる唇………銀時のキスは前よりも巧くなっていて時の流れを感じた
「ﾊｧｯ………A」
ようやく唇が離れると銀時の大きな手が私の顔を包み上を向かせた
「Aの側に居させてくれ…」
自信なさそうな表情をした銀時はすごく儚げで胸が苦しい………
『銀時………それはできない』
「………………アイツか」
『アイツ………？』
「土方だ………アイツの事がそんなに好きなのか………」
瞳孔が開き私を見た………さっきまで儚げだったのに怒りで震える瞳
『………………違う』
「じゃあなんでだよ………俺のこと傷つけていいから！どんな言葉だろうと俺は受け止めるから！だから………」
『先生が………松陽先生が忘れられないの』
「………………は？」
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Zoo(プロフ) - なんぱんさん» なんばんさん初めまして(///ω///)♪すごく嬉しいお言葉ありがとうございます！！更新頑張りますのでこれからも読んでいただけると嬉しいです*.ﾟ+ヽ(○･▽･○)ﾉﾞ +.ﾟ* (2020年6月17日 23時) (
レス) id: b2f3d14e7d (このIDを非表示/違反報告)
なんぱん(プロフ) - 初めまして。Zooさんの作品の土方さんが本当に好きですT T続き楽しみにしてます!更新無理のない程度で頑張ってください〜! (2020年6月17日 21時) (レス) id: e422bd51e5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Zoo | 作成日時：2020年6月10日 23時
