38訓 ページ38
『フワァ………』
「ククッ………寝不足か?銀時のせいで。」
『う、うるさいよ晋助………徹夜で本読んでたから寝不足なんです!』
「本読んでた割にはやけにうるさかったけどな?」
『////………ゆ、幽霊じゃない?あ!そう言えば昨日、本棚整理してたら兵法書と剣術書が出てきたけどもう読まないの?』
「相変わらず話ごまかすの下手だな………本はお前が預かっててくれ。俺ァ頭ん中に全部入ってっからな………戦が終わったらゆっくり読み返すさ」
『丁重にお預かりします………戦いつ終わるのかな………』
「さぁな………でも先生を助け出してまたピクニックとやらに行って、桂が握ったマズイおにぎりでも頬張ろうぜ」
『うん!』
「おい!高杉!なにAと爽やかな青春の1ページ刻んでだよ!………Aこっち来い!」
「ケッ………銀時!独占欲の強い奴ァ、モテねぇぞ?」
「身長低い奴の方がモテねぇだろ!まぁ俺はAにだけモテれば事足りるってんだ!A!行くぞ!」
『えっ?どこに行くの?』
「デートに決まってんだろ!」
『えっ?!?』
銀時に手を引かれて屋敷を出た………
『わぁ………こんなに綺麗な花畑あったんだね!』
屋敷の裏にある山に花畑が広がっていた………戦時中なんて関係ないように咲き誇っている
「A」
『なぁに?』
「手ェ出せ」
『ん?………はい!』
手を出すと左手の薬指に花で作った指輪をつけてくれた………
『ふふっ………銀時って意外に器用だよね』
「お前にあげるって思いながら作るから器用になんだよ………なぁ………A。戦が終わったら………俺と………」
「銀時!!ここにいたか!探したぞ!」
「ヅラァッッ!!お前………まじで空気読めよ!?!」
「松陽先生の居場所が分かった!すぐに発つぞ!」
『えっ………本当なの小太郎!?』
「あぁ!もしかしたらやっと助けられるやもしれん!Aは本陣を守っててくれ!」
「もしかしたらじゃなくて絶対助ける………A!待ってろよ?」
『うん!………銀時も小太郎も晋助もみんな………頼みました』
「あぁ!任せておけ!行くぞ銀時!」
銀時は私をギュッと抱き締めて………さっきの続きはまた今度な!と言って戦地に出陣していった
銀時が晋助に言ってた爽やかな青春の1ページがそこにあった………
でもそれは最後の1ページだった
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Zoo(プロフ) - なんぱんさん» なんばんさん初めまして(///ω///)♪すごく嬉しいお言葉ありがとうございます!!更新頑張りますのでこれからも読んでいただけると嬉しいです*.゚+ヽ(○・▽・○)ノ゙ +.゚* (2020年6月17日 23時) (レス) id: b2f3d14e7d (このIDを非表示/違反報告)
なんぱん(プロフ) - 初めまして。Zooさんの作品の土方さんが本当に好きですT T続き楽しみにしてます!更新無理のない程度で頑張ってください〜! (2020年6月17日 21時) (レス) id: e422bd51e5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Zoo | 作成日時:2020年6月10日 23時