３２訓 ページ32
庭にある井戸から水をくんでいる人影が見える………背後に近づくとその人物は………
「………なんだ……Aか………こんな夜中に何してんだ？」
『………顔洗いたくて』
「顔？？………なんで夜中に顔洗う必要が………こっち向けよ」
腕を掴んで振り向かせると………
「………泣いてたのか？」
目も目の周りも赤くて少し腫れている
『怖い夢見たの………松陽先生が………松陽先生が死んじゃう夢………っ………』
また涙をポロポロと溢すから居たたまれなくて抱き締めた
「大丈夫だ………必ず助けるから………」
『うん………ｸﾞｽｯ』
「それに………Aには俺が居るだろ？」
『銀時………』
頬に伝った涙を拭ってやり柔らかい頬にずっと触れてるけどAは俺の手を除けようとはしなかった………
「………Aは俺が護る……だから俺はAを護るために必ず帰ってくる……約束だ。」
『うん………必ず帰ってきて………約束だよ』
月の下で誓いあった約束………そして唇を重ねて………肌も重ね合った
『ﾊｧｯ……銀…時……ﾝﾝｯ………』
「ﾊｧｯ………ﾊｯ…」
Aの瞳に俺が映っている………やっと俺を見てくれた……体の快感も堪らないが心が満たされていく感覚は一生忘れないだろう
戦争に発つまで何回も何回も体を重ねあった………Aの温もりは俺を更に強くさせた
ーーーーーー
『必ず帰ってきて！私ずっとみんなのこと待ってるから！』
「あぁ！勿論だ！俺は立派な将だから心配するでないAよ！必ずや帰ってくるぞ！」
『本当に小太郎は立派な将になったね………』
「A！土産たくさん持って帰ってくるからよォ。祝い酒用意して待ってろや！頼んだぜ？」
『うん！祝い酒も祝い膳もなんだって用意するよ！』
「A……」
『銀と………んっ……』
「……道の真ん中で接吻とは酔狂なこったなｧ」
「お前たち！いつの間にデキておったのだ？！」
『ﾌﾟﾊｯ……銀時のバカ……皆に見られちゃったじゃない……』
「本当は今すぐにでも抱きてぇの我慢してんだぜ？」
Aの耳元で囁いた……
『三日三晩ずっと獣だったくせに……』
顔を赤らめるAが愛しくて堪らねぇ。
「おい！イチャこいてっと置いてくぞ！」
「A……行ってくるわ」
『うん……必ず帰ってきて』
俺の手に赤いお守りを置くとA俺の手ごと握りしめてくれた…また力が沸いた
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Zoo(プロフ) - なんぱんさん» なんばんさん初めまして(///ω///)♪すごく嬉しいお言葉ありがとうございます！！更新頑張りますのでこれからも読んでいただけると嬉しいです*.ﾟ+ヽ(○･▽･○)ﾉﾞ +.ﾟ* (2020年6月17日 23時) (
レス) id: b2f3d14e7d (このIDを非表示/違反報告)
なんぱん(プロフ) - 初めまして。Zooさんの作品の土方さんが本当に好きですT T続き楽しみにしてます!更新無理のない程度で頑張ってください〜! (2020年6月17日 21時) (レス) id: e422bd51e5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Zoo | 作成日時：2020年6月10日 23時
