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18訓 ページ18

「それにしても………軽く小突いただけで地中に埋まるなんて………先生は一体何者なんだ」



「さぁな………俺も知りてェ………さてと、ちょっくら出かけてくらァ」



「あ゛?お前先生はここで頭を冷やせと言ってたんだぞ?どこ行く気だ!」



「サボり方も分からねぇのか?やっぱりボンボンはヤワでいけねぇや!じゃあな」


「お、おい!お前が逃げたら桂にも迷惑が………」



うるさい高杉をほっておいて俺はいつものサボり場所に行った




「ギャアァアァア」「ヤメテェ!!」


「!!?」


サボり場所近くに建つ屋敷から叫び声………隠れながら中の様子を伺った


「これは………!」


薄く積もった雪に赤い血が散らばっている………人も倒れている



「へっへっへ………この娘っ子高く売れそうだな」
「でもおっちんじゃいそうだな……売らずにこの体くっちまうかイヒヒヒ」


「離し………て」



俺と同じ歳くれぇの女が賊につかまっている


大人2人か………イケる!



タッタッタ………


「な、なんだお前は!!!」



ズバッ!


「グッッ………」


ザシュッ!


「ワッパめが…………ウグッ」



カチャリ………



「ハァッ………ハァッ………お前大丈夫か?」



『ンッ………あなたは………白い鬼?』



「はぁッッ!?!お前助けてもらって人のこと鬼呼ばわりか?!?」


助けた女は血まみれで目が虚ろ………ほっておいたらきっと死ぬ………


「ありがとう………白い鬼さん」



虚ろな目をしながら優しく微笑まれて……この女は死なせたくないと思った………だからおぶってやり松下村塾まで連れていった



「おい………お前の言うサボりってーのは女を拉致ってくることなのか?」


律儀に外でまだ立っていた高杉が俺に駆け寄ってきた


「んなことより早く松陽を………先生を呼んでこい!!」



「あっ…あぁ!わかった!」



ーーーーー



「銀時。良い行いをしましたね。君が助けなければ彼女は死んでいたでしょう」


「助かったのか?!?」


「安静にしていればすぐに野山で走り回れることでしょう………ところで銀時?庭で頭を冷やしていたはずの君がなぜ村人を助けられたんですか?」



「あっ………そ、それは……」



「半端者がサボりなんて……100年早いです」


やべぇ……鉄槌がクル!!



ナデナデ


「えっ………」


「よく助けましたね。今日は褒めてあげましょう………と見せかけて」


ドゴンッッ!


「あべしっ!」

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Zoo(プロフ) - なんぱんさん» なんばんさん初めまして(///ω///)♪すごく嬉しいお言葉ありがとうございます!!更新頑張りますのでこれからも読んでいただけると嬉しいです*.゚+ヽ(○・▽・○)ノ゙ +.゚* (2020年6月17日 23時) (レス) id: b2f3d14e7d (このIDを非表示/違反報告)
なんぱん(プロフ) - 初めまして。Zooさんの作品の土方さんが本当に好きですT T続き楽しみにしてます!更新無理のない程度で頑張ってください〜! (2020年6月17日 21時) (レス) id: e422bd51e5 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Zoo | 作成日時:2020年6月10日 23時

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