恋はミルクティーのように (ページ3)

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ダンスレッスン室に入ってみたら
カフェでスマホを忘れたせいか
みんなもう集まっていて
僕が最後についた。

「蓮くんが最後って珍しいっすね」

たまたま近くにいた翔也が言う。
カフェでの話をしたら
珍しいっすね蓮くんも忘れ物するんだ
なんて、笑ってくる。

「今日練習量増やそうかなあ」

そう翔也に笑いかけて言うと
ごめんなさ〜いと汐恩のところに
走っていった。

「それにしても可愛い子だったな」

走って来た彼女の顔を思い出す。
めちゃくちゃ美人ってわけでもなくて
雰囲気からかな？すごく可愛いと感じた。

「なになに、誰が可愛いんすか〜？」

今度は景瑚が問いかけて来た。
内緒、とだけ言い
みんなに聞こえるように
練習始めようか、と声をかけた。

あと１週間後に
音楽番組に出場することが決まり
それに向かって練習をする。

みんなの立ち位置や
振りの完成度を
カメラ越しに見て
少しこうしたらいいとか
みんなにそれぞれアドバイスをしていく。

「今日蓮くんなんか調子いいっすね」

ダンスの動画を見てチェックしてる
僕の後ろでそんな話を
してるメンバーがいると言うのは
まあ、気づいてないことにしてあげよう。

それから何回か練習をして
明日の課題を見つけて
みんなに共有してから
その日の練習は終わった。

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