追憶 ページ10
白ひげ海賊団・イゾウside
変わり果てたお嬢が、ユリアに制裁を加えている。
どうして、こんなになってしまったのだろうと、ぼんやりと考える。
どうして、俺は長年信頼しあっていたお嬢ではなく、ユリアを信じてしまったのだろうか。
どうして、俺はマルコと相談しあいながらお嬢の為に買ったネックレスをユリアに、いとも簡単に渡してしまったのだろうか。
考えても考えても、理由は同じ。
全ては、俺達家族の責任。
お嬢が、こんなにもこんなにも、憤怒と憎悪を宿したのは船に乗り始めて以来だ。
俺達が、しっかりついてやると言っていたのに。
お前が大切だと、何度も言っていたのに。
どうしていとも簡単に、《信頼》というものは崩れていくのだろうか。
俺と同じの、黒い艶やかな黒髪。
眩しい笑顔。
軽やかな攻撃、戦い方。
その全てが愛おしかった。
初めてお嬢に懸賞金がかけられた時、その高額さに皆で驚いた。
お嬢が親父の誕生日に、着物を着て、歌を歌った時、皆で盛り上がった。
お嬢が、初めて心を開いた時、皆で盛大に祝った。
エースとお嬢が手を組み、各隊長達にいたずらを仕掛けた時には、流石に頭にきてしまった。
お嬢が黒ひげを止めた事で、サッチを危機一髪助ける事ができた。
赤犬とエースの間に入り、赤犬の拳をお嬢が肩代わりしていなければ、エースは死んでいた。
考えてみれば、俺達がお嬢に助けられた事の方が多い。
本当は、俺達が助けていたわけではなく、お嬢に助けられているのではないか。
全て、お嬢のおかげで、この白ひげ海賊団は継続できているのではないか。
今は、そう思えてならない。
お嬢に助けられていた俺達は、お嬢に一体何をした？
仕事の押し付け
過重労働
度重なる暴力
罵詈雑言
心を壊してしまう程の、精神的苦痛。
お嬢……。
本当に、すまなかった…。
謝って、許されないのは分かる。
それでも、俺は伝えたいのだ。
A嬢。信じてやれなくて、ごめん。
俺達、白ひげ海賊団を助けてくれて、ありがとう。
俺達は、もう、
元の家族に、戻れないのだろうか？
出来るのなら、また、最初から、始めることはできないのだろうか？
なぁ…A嬢……
答えてくれ……
もう一度、あの純粋無垢な、向日葵のような、眩しい笑顔で、
答えてくれ……！
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ラピ(プロフ) - 黒糖さまでーすさん» え？？？自分兄に言われた。似たもの同士ですねw (5月28日 1時) (
レス) @page27 id: 1d36f8c737 (このIDを非表示/違反報告)
そらうみ(プロフ) - こんな可愛い夢主ちゃんになんてことしたの!!!( *´˘`*ꐦ) (2023年4月5日 23時) (レス) @page27 id: bad6308fcb (このIDを非表示/違反報告)
黒糖さまでーす - 感動してめちゃ泣いてもうた、(´-ω-`)姉に「なに、？急に泣き出してキッショッッ」って言われました。泣きました←感動ではなく姉にシンプルにディスられたからです (2023年3月9日 1時) (レス) @page27 id: b07dd8e215 (このIDを非表示/違反報告)
翠(プロフ) - お忙しいでしょうに、更新ありがとうございます。作者様のペースで構わないので、無理はなさらずに。今回も本当に細かく作り込まれていて本当に好きなお話です。応援しています。 (2023年1月24日 19時) (レス) id: f20ef134dd (このIDを非表示/違反報告)
【湖の宝石】(プロフ) - 続き、お待ちしております (2022年11月19日 9時) (レス) id: 664df39994 (このIDを非表示/違反報告)
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