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拓弥「 なに目え瞑ってんだよ。



キスなんかしねえぞ? 」








塗り終わったのか、リップを私のポケットにしまい、片手でほっぺを摘む。








拓弥「 俺が塗ってあげなきゃ駄目なんでちゅか〜 」







小首をかしげる姿が可愛すぎて、キュン、と胸が高鳴る。









「 ぬ、塗れるし! 」






拓弥「 はいはい。じゃあ、俺帰るから。気を付けて 」







手をひらひら振って、帰ってしまった。






いや、送ってくれないんかい!






でも、放課後こんなに幸せだったらなにも文句言えない…。









昨日も今日も最悪だって思ってたし、パンツも見られたけど、またリップ塗ってもらえたし!









身支度を済ませ、ルンルンで教室を出ると、廊下に知っている顔が居た。









携帯を弄っていた彼は、私を見てにこり、と笑った。









海「 …あ、Aちゃんだよね?



祐基と仲良い子 」









拓弥くんと毎日お昼ご飯を食べている小笠原くんだ。






突然声をかけられたので、戸惑って、コクコクと頷くと、はは、と笑った。








海「 俺は 小笠原海 です。



ずっと友達になりたいと思ってたんだ 」






「 と、友達? 」





海「 うん、友達 」








私は彼に手を取られ、気付かぬうちに昇降口まで連れて行かれていた。





小笠原くんが本当に私の友達になったとしたら、確実に女子に絞 められる。うん、確定。






小笠原くん単体でも学年トップを争うぐらい人気なのに、そこに加えて祐基とも仲がいい私は終わりだ…。








「 えっと、 」






海「 ああ、ごめんね、急に。




単刀直入に聞くけど、


祐基と拓弥、どっちが好きなの? 」






「 ? 拓弥くんが好きで、




この前告白したんですけど、唇がガサガサって… 」






海「 え、断られたの? 」






「 い、いや、1週間後に出直してこいって… 」






海「 あー、そういう事ね。



じゃあ祐基には勝ち目がないんだ 」






「 え? 」






海「 うん!ありがとう。気になってたんだよね。



送ってあげたいところだけど


正門に王子様がいるから俺は帰るね。じゃあ! 」








小笠原くんは嬉しそうに笑うと、小走りで帰っていった。





海くんはお姫様だったのか…。








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設定タグ:超特急 , タクヤ , 草川拓弥   
作品ジャンル:恋愛
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(大川 )あや(プロフ) - 初めまして!甘過ぎず、苦すぎない微妙な甘さがあって、ずっときゅんきゅんしてました!終わり方も綺麗な落ち方で凄く参考になりました! (2019年3月1日 13時) (レス) id: af94ab82c1 (このIDを非表示/違反報告)
なっちゃん(プロフ) - 最高ににやけました。読んでてほんとに幸せな気持ちでいっぱいでした!!今でもにやけが止まりませんw (2017年3月1日 18時) (レス) id: 212b190c3c (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 一週間だった!早いな笑寂しいですけど、幸せストーリーをありがとうございます! (2017年2月23日 1時) (レス) id: d91f510f78 (このIDを非表示/違反報告)
きーちゃん - 毎回見させてもらってます!鎖骨ちゃんさんめっちゃ小説書くの上手いです!とってもキュンキュンさせてもらってます!!これからも読ませてもらいます!頑張ってください!!あと!お体にお気おつけください! (2017年2月22日 20時) (レス) id: dd940f8b79 (このIDを非表示/違反報告)
りゅーちゃん(プロフ) - 鎖骨ちゃんさん» はやく治りますように!。  これからも読まさせていただきます(^人^) (2017年2月22日 12時) (携帯から) (レス) id: f2d9b8567a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:鎖骨ちゃん | 作成日時:2017年2月13日 22時

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