3.微光 ページ4
学校へ行けなくなり一年ちょっとが過ぎた頃、元々好きだったあるグループの新曲を某動画サイトで見た。
曲を聴いて初めて泣いた。
鳥肌が立つことはあったけれど、感動して涙を流したのは本当に数年ぶりだった。
微かな光が届いたような気がした。
ずっとずっと真っ暗で何も見えないような所に逃げて、恐怖心を押し殺すことに必死になっていた。
──まず自分が変わらないと、周りが変わることはない。
そう分かっていながらも、行動に移すことが出来なかった。でも、変わるしかないんだと思わされた。
誰かに迷惑をかけることだけはするな、と親に言われ生きてきた僕だったけど、初めて心から人に頼るしかなかった、泣きながら電話した。
家族との関係がほとんどなかった僕が学校へ行けてないことを先生が電話し、弟以外で唯一知っていたおばあちゃんに。
『僕、変わりたい…!でもっ…!
でも、どうすれば…っ、いいか分からない…助けて…欲しい…』
言葉を詰まらせながらも、気持ちを伝えるとおばあちゃんは優しく聞いてくれて、詳しいことは何も聞こうとせずに気分転換に海外へ旅行にでも行こうと言ってくれた。
韓流ドラマが好きだったおばあちゃんは韓国で撮影された場所や観光地に行ってみたいと言っていたのを知っていたから、行き先はすぐに決まった
祖母『Aが誕生日の再来月にお祝いも兼ねて行きましょ。今すぐ行こうって言ってあげられなくてごめんね。』
『ううん、全然。パスポートも必要だし、それに韓国語も覚えていかないと!
…僕こそ、この一年心配掛けちゃったよね。またこれから頑張るから…ありがとう。韓国楽しみだね!!』
───そして韓国へ旅行に行ったあの日。
14歳の誕生日、そこで僕の人生が大きく変わることになった。
韓国 ソウル
男性「すみません、私こういう者です。
芸能界に興味ありませんか?うちの事務所に見学だけでも…」
弟と観光していたら、早口な韓国語で話しかけてきた男性に狼狽えながらも、名刺を渡してきたので怪しい人ではないと思い、聞き返す。
「す、すみません、今の韓国語よく分からなかったです…僕、日本人で…あの、ホテルでおばあちゃん待ってて…」
男性「んっ?!ちょっと待って君男の子??日本人!?」
「?そうですけど…えーっと、それで…用件は?」
男性『すみません、ビックリして!日本語でもう一度……』
──こうしてPLEDISでモデルとして活動することになった僕の運命は変わり始めた。
2012.9.9
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まぁ - 間違えました!パホチです!ごめんなさい! (2019年4月22日 23時) (レス) id: 7e3cb42fcf (このIDを非表示/違反報告)
まぁ - ヒポチってミンハオもですよ〜! (2019年4月22日 23時) (レス) id: 7e3cb42fcf (このIDを非表示/違反報告)
めろんぱん(プロフ) - れもんさん、コメントありがとうございます!嬉しいです、近いうちにジスとの絡み上げたいと思います〜! (2019年3月10日 2時) (レス) id: 6c9c133ca2 (このIDを非表示/違反報告)
れもん(プロフ) - この作品好きです!私はジョシュアが好きなのでジョシュアとの絡みみたいです~! (2019年3月9日 23時) (レス) id: a1d45c281e (このIDを非表示/違反報告)
めろんぱん(プロフ) - 初めて書いた作品が、早くもこんなに沢山の方に見てもらえて嬉しいです。ハオも今後必ず登場します。このメンバー尺少なくない?など、意見聞かせてもらえると、今後作品を書く上で参考になるので良ければお願いします (2019年2月24日 2時) (レス) id: 6c9c133ca2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:めろんぱん | 作成日時:2019年2月10日 13時