1.沈没 ページ2
その瞬間、僕はほんの少しの間、宙に浮いた。
背中に残ったその感覚が、誰かによって強く押された事を僕に教えてくれた。
そう理解したものの、声を出すことも出来ず、ただ無抵抗なまま長い階段を転げ落ちた。
既にどこの部活も終わっていた時間だったため誰も居なかった、僕を突き落とした人以外は。良かったと思う反面、誰からも助けられることのない状況である事を恨んだ。
幸いにも頭を打たずに済んだ。全身が激しく痛むものの骨折の気配もない、重くても全身打撲だろう。
でも、感情は、心はそういう訳にはいかなかった。
立ち上がろうとした瞬間、押されたときに踏み外し、捻ったであろう右足が痛んだが、それどころではなかった。
今、起きた出来事を整理しようとした瞬間、上手く呼吸が出来なくなった。どれだけ息を吸っても苦しくなった。
壁に縋るように寄り掛かる。涙が溢れて止まらなかった。
落ち着け、落ち着けと頭の中で何度も何度も繰り返し、鼻から息を吸い、口から吐き出すことだけを考えた。
「はぁ…はぁ…はぁ…っ…はっ…はぁ」
どれだけの間そうしていたか分からなかったけど、落ち着きを取り戻すことが出来た僕は、出来るだけ何も考えないよう、呼吸に専念し慌てて落とした鞄を拾い、帰路を歩いた────。
身体の痛みが引いたある日、誰よりも早い時間に学校へ向かった。
靴を履き替え、いつものように階段の手前まで来たところで足が竦んだ、身体が震えて動けなくなった。
僕は上手く呼吸が出来なくなる前に歩いてきた道を全力で走って戻った。
───その日から僕は学校へ行けなくなった。
2011.6.?? 中学1年
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まぁ - 間違えました！パホチです！ごめんなさい！ (2019年4月22日 23時) (
レス) id: 7e3cb42fcf (このIDを非表示/違反報告)
まぁ - ヒポチってミンハオもですよ〜！ (2019年4月22日 23時) (レス) id: 7e3cb42fcf (このIDを非表示/違反報告)
めろんぱん(プロフ) - れもんさん、コメントありがとうございます！嬉しいです、近いうちにジスとの絡み上げたいと思います〜！ (2019年3月10日 2時) (レス) id: 6c9c133ca2 (このIDを非表示/違反報告)
れもん(プロフ) - この作品好きです！私はジョシュアが好きなのでジョシュアとの絡みみたいです~！ (2019年3月9日 23時) (レス) id: a1d45c281e (このIDを非表示/違反報告)
めろんぱん(プロフ) - 初めて書いた作品が、早くもこんなに沢山の方に見てもらえて嬉しいです。ハオも今後必ず登場します。このメンバー尺少なくない？など、意見聞かせてもらえると、今後作品を書く上で参考になるので良ければお願いします (2019年2月24日 2時) (レス) id: 6c9c133ca2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：めろんぱん | 作成日時：2019年2月10日 13時
