童子切の刀 (ページ31)

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鬼が27匹ページ31

陸side

「え、きりの弟のこと？」

「あぁ。何か知ってることはないか？」

髭切、膝丸に次いで一緒にいる期間が長かったのはおそらく足利にいた刀剣。

その次に豊臣、それから大包平にも聞きに行く。

まずは、粟田口の二振りから。

今の時点の一番の頼みの綱、乱と骨喰。

まぁ、予想はしていたが二人とも悩んでいる。

何か、何でもいい、ひとつでも小さいことでも。

「きりの弟。きりがよく話してくれたのは確か......鬼切安綱さん、だっけ？」

「あぁ。童子切はよく弟のことを話していた気がする。すまない、焼けたせいであまりよく覚えていないんだ......。」

まぁ、そうだろう。

長い年月を過ごしてきたんだ。

思い出せないことだって、忘れていることだってあるに決まってる。

だが、今の話を聞く限り童子切が弟のことを憎むということはなさそうだ。

ならば何故、“兄弟”を嫌う必要があるのか。

分からないことは増えていくばかりで一向に減りそうもない。

「そうか、二人ともありがとう。」

今はただ地道に聞いて回るしかないと割り切り、踵を返して歩き出した。

「あ、そういえば......主さん！」

障子にかかっていた手を降ろし、勢いよく話しかけてきた乱に振り向く。

「どうした？乱」

一瞬、言っていいものか悩むような素振りを見せたがこちらを見て口を開いた。

「あのね、ボクが実際に見たわけじゃないし本当かどうかは分からない、聞いただけのことなんだけど......」

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お気に入り、ありがとうございます！
とても嬉しいです。
そして、にも関わらず更新遅くて申し訳ないです。

自分の話になるんですけど、この間刀剣乱舞のアプリを間違えてアンインストールしてしまいました。
もちろん、今までやってきたデータは全部パーです。
皆さん、お気をつけください。
心が折れました。