鬼が24匹 ページ28
陸side
__じゃあ、とりあえずは様子見な
そんな言葉から早一週間。
童子切がなぜあの朝焼けのような笑顔を消すのか探ろうと、色々試してみた。
収穫は、そこそこあった。
骨喰、鯰尾
愛染、明石
にっかり、数珠丸
堀川、山伏
他にもいたが内番や出陣の際、童子切が反応を示した男士たち。
まさかないとは思ったが、一応童子切に何かしてないか聞いた。
が、全員思い当たることはないらしい。
「疲れたなぁ……」
審神者部屋の畳に寝転ぶ。
考えても考えても、ピンと来るような答えには未だ辿り着いていない。
「案外、難しいものだねぇ。」
「姉者は、昔から隠すのが達者だったからな」
やはり、探ると言うのは無理があるだろうか。
それならば、早々に次の策をたてないとな。
何か良い案は無いか、目線を下に向けた。
「__なぁ、少し気になることがあるんだが」
「私も、少し気掛かりが」
こちらを向いて、少し険しい顔をしている粟田口の二人。
「何か気付いたか？」
二人は顔を見合わせて、頷く。
薬研が先に口を開いた。
「気付いたことが本当の原因なのかは分からない。が……、もし俺っちたちの考えが合ってるんなら、少し厄介だな」
「そうなれば、本丸の皆さんの協力が必要になるかもしれません」
それでも構わないかと、その瞳が問う。
「そうか……。まずは、教えてくれないか？」
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作者名：おきな | 作成日時：2018年4月5日 15時
