童子切の刀 (ページ13)

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鬼が9匹ページ13

童子切side

東の童子切。西の大包平。

私たちはそんな風に一括りにされることが多かった。

そして天下五剣というものを彼は驚くほど気にしている。

ただの肩書きなのに。

そんな大包平殿と私が出会うとどうなるか。

答えは一つ。

「出たなっ、童子切！どうしてここにいるんだ！」

「そーんな怒らないでよ、大包平殿。私だって望んで顕現された訳じゃないんだからー」

三日月殿にも当たりが強い彼は、対とされていた私に対しては更にすごい。

こりゃ、厄介なところに来たなぁ。

それにしても、天下五剣の肩書きが羨ましいなんて。

____あげられるのなら、あげてしまいたい

「童子切、俺と勝負しろ！」

「ちょっと三日月殿に鶯丸殿ー。知ってたなら言ってよねー」

ほけほけと、ずいぶん楽しそうに笑う。

「はっはっは、二人は相変わらず仲が良いなぁ」

「本当は嬉しいのだろうな、大包平」

「だよねー、やっぱり。大包平殿、素直じゃないだけなんだよねー」

「うるさいっ！天下五剣が何だ！」

「いやいやぁ、それ関係ないしねぇ」

「うるさくなるな」

「いいんじゃない？主もうるさいんだから」

「おい、加州。どういうことだー」

「何でもなーい」