恋と勉強の両立法。【さとみ】

10時間目 ページ10

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『お先に失礼します、お疲れ様でしたー！』





裏口から出て暗い道をゆっくり歩く。





明日はどうしよう、さとみくんに見放されたかも。と不安が沢山出てくる。





それをぐるぐると頭の中で回していれば家に付くのは早すぎる程だった。





『ただいま…あ、お酒』





部屋に入るといつも通り暗く電気は一つだけ付いていた。

リビングのテーブルには飲み残しがあるお酒と

「新しい人に会ってくる」

と書いてあるメモ。





メモ要らないんだが？そう思えば何処からかモヤモヤした感情が出てきて、本来飲んではいないお酒をグビグビの喉に入れた。





ああ、くらくらする。





『風呂入って寝よう』





男は、女が清潔感があってデブじゃなければ付き合う。





そんなくだらない必要ない失礼な知識を教えたのは、誰だったっけ。









□









『…おはようございます』





「…早く席に着いて下さい」





『すみません』





やっぱり違反は犯しちゃいけない。





お酒の余韻で遅刻してしまった。





しかも四時間目に。





さとみくんの時間は一回も欠席したことも遅刻したことも無かったのに！





「…このyは〜」





ごめんなさい。









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