恋と勉強の両立法。【さとみ】

26時間目 ページ26

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『さとみくんの元カノの写真見たい』





「じゃあAの元カレ見せてよ」





『おけおけ』





ただいま、午前11時。





スタートバックスのカウンター席で二人並んでお茶をしております。





『元カレ、この人』





さとみくんに言われた通り、昔の彼氏とピースしている写真を見せた。





それなりに容姿は良かったし、嫉妬してくれないかな？何て変態的なことを考える。





「おー、イケメンじゃん。」





普通、か。





「これ元カノ」





さとみくんが差し出した携帯を覗くとモデル級に可愛い子と撮っているプリクラの写真が写っていた。





嫉妬したのは私だったみたい。





『へえ、可愛いじゃん。』





「コイツが俺の彼女のとき、可愛いからさ地下アイドルにでもなったら？って言ったら本当になっちゃって」





『あはは、地下アイドルなんだ』





「地下アイドルになったら枕仕事が多くなったとか何とかで堂々と浮気しやがったから、きしょって思ったから別れた」





お、おう！って…どう答えれば良いのか分からないんだけどそのエピソード…





その元カノに『ざまあwww』って匿名メールを送りたいと思ってる私は、きしょいって言われてもしょうがないだろう。





『あ、この人私の元婚約者』





「え、婚約者？」





さっきから探していた写真を見せればさとみくんの顔色が変わった。





『私、お金持ち " だった " から』





「だった？」





もっと、こっちに来てよ。





もっと気になって。





もっと惹かれて。









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