おさななじみ。【黄】 (ページ9)

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8.仲直り？ページ9

貴方side

『たま！』

乱暴にドアを開け、ドタドタと自分の部屋に駆け上がった。

母｢A！たまって何！？｣

うるさいなぁ。

『ただいまって言うのめんどいから略してたま！』

お母さんが何か言ってるのを無視してバタンとドアを閉めた。
扉に背を向け、立ちすくむ。

すうっと足の力が抜けてって、その場にペタンと座り込んだ。

私、るぅとと喧嘩したんだ。

その事が、悲しくて。

『あれ？』

気づいた時にはポタポタと涙が垂れていた。
ゴシゴシと目を拭き、

『何涙なんか流してるの。私のバカ…。』

自分に言い聞かせた。

それからお風呂に入ったりして。

ベッドにボスッと仰向けに倒れ込んだ。
しばらくそのままだった。何だか意識が朦朧として。

ハッとして目を見開く。

『布団もかけないで、なんで眠ろうとしてるの…』

呟いた後、すぐ布団に潜り込み、頭まですっぽりと掛け布団を被った。

その温もりに包まれていた時、今日起こった事が目に浮かぶように思い出された。

愛心がるぅとに告白したこと

るぅとが告白をOKしたこと

るぅとと喧嘩したこと

全てが悲しい。

『もぉ、やだ…』

また涙が出てきた。
幸いなことに明日は休日。何の予定もない。

ゆっくり、考えよう。

るぅとのこと。