7.喧嘩 ページ8
る「待って!」
ガシッとるぅとがAの手首を掴む。
『はな…してっ!』
Aは必死に抵抗するが、力の差というものがあるため、反抗できない。
る「僕が嘘をつくと思う?」
つかないと思ってたよ。Aは思った。でも、ついさっき裏切られたのだから、もうその言葉は通用しない。
『っふ。自分が裏切って、それがバレたから誤魔化そうとしてるの?』
るぅとがAの手首を掴む手に力をこめる。
る「やっぱり昔から変わらない。」
『なにが?』
る「自分の考えを持つと、決して曲げないことだよ。
普段の面ではいいと思うよ。
だけど、人の話も聞かなくなるくらいになるのはないね。
そこがAの欠点だと思うね僕は。」
『じゃあ言わせてもらいますけど。
るぅとの欠点は"誤魔化すこと"。
昔からそうだけど、腹黒さが出るわ。
自分が不利な状況になるとすぐ誤魔化す。
ほら、今と同じじゃない?』
くっ…とるぅとが歯ぎしりする。
る「そこまで言うならもういい。
Aとは絶交だ!もう幼なじみと言う糸も斬る!」
吐き捨てたるぅと。これが挑発だと知らずにAは
『あーそうですか!いいですよーだ!私は他にわかり合える人を探しますーっだ。糸も斬れないくせに、よく言うねえ!』
と本気になって答えてしまった。
返答を聞き、るぅとは少し悲しそうに顔を歪ませる。
(本当に答えられるとは思ってなかったらしい。)
でもすぐにキリッとした顔に戻し、ふんっ!と言ってそっぽを向いた。
るぅととAの関係にヒビが入った。
これからどうなる!?
そして真実は!?
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作者名:梦雲苺 | 作成日時:2021年2月12日 21時