検索窓
今日:3 hit、昨日:15 hit、合計:10,911 hit

3.本 ページ5

先「図書委員は__
黄井と黄池。どちらかが休んだら紅石(莉犬くんのことです)が入るぞ。」

る「ダルい仕事を押しつけられたね。」

Aはほんっとに、と呟く。

『あのジジイ許すまじ。』る「笑」

とは言え、滅多に人が来ないため、仕事は比較的楽だ。
Aがマンガ読みたいな_と思っていると、るぅとが懐から何かをだす。
それは一冊の本だった。

『えっ。何それるぅと!』

る「ふっふっふっ。いいだろぉ。」

自慢してくる彼にイラッとしたが、自分も本を取ってくることにした。
図書室にはたくさんの本がある。

『マンガないかな?』

きょろきょろと探すと学習マンガならある。仕方なくページをめくり、面白そうなのを選んでカウンターに戻った。

る「なにそれ。」
『…学習マンガ。』る「勉強嫌いのAが!?」

ちょい失礼だな。コイツ。と言うと怒られるので黙っておく。

る「あっ!そうだ!」

パァァァと効果音がつきそうな笑顔。眩しい…。

る「お互いの本を交換して読まない?僕もその学習マンガ読んでみたいし。」

渋々頷くとるぅとは本を差し出した。Aも学習マンガを差し出す。

お互いで読み始めた。わかってはいたが、るぅとの本はAにとって、とても難しい本だった。
細かい文字がびっしり並んでいて、頭が痛くなってくる。

『好きだし…』

いきなり言ったAに、るぅとは困惑を隠せない。

『って照れ隠しで言ってる〜。可愛い〜っ』

音読している!!るぅとは思った。夏なのに汗がたらりとたれる。これは冷や汗か。

ホッとしたのとガッカリしたのが半々で、なんとも言えないごちゃまぜな気持ちになった。

この『好きだし…』と言う台詞を聞いていた者がるぅとの他にもう一人いることを知らずに思ったるぅとだった__

5.ライバル→←2.夏休み終わり



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.6/10 (21 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
13人がお気に入り
設定タグ:すとぷり , 学園モノ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:梦雲苺 | 作成日時:2021年2月12日 21時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。