1.桜の木 ページ3
桜の花びらがはらはらと舞うこの時。
Aとるぅとは中3になった。
季節は移り変わるため、花びらはもう舞っておらず、木が残っているだけ。
たまに2人で鉄棒に座り、木を眺める。
『初めて会った時も、こうやって桜を見上げたんだっけ』
急にぽそりと小さく呟く。
るぅとは「うん」と頷いて、
る「こうやって、手繋いだよね。」
と言うなり手を握った。
『……!!…。パシッ』
る「った!?」
るぅとは手を跳ね除けられて困惑していた。
『も、もう私たちも子供じゃないから!』
顔を伏せて言い放つなり鉄棒から飛び降り、走り去った。
ふぅとるぅとはため息を付く。
る「そういうところが子供なんだよなぁ。ふふっ。そういうところが可愛いんだけど、ドキッとさせる方向が違ったかな?」
その頃__
『うえええええ…またるぅとにいじられたよお、、、』
Aは友達のあかね、ゆり、ももにすがりついていた。
あ「また?」
も「どんだけいじってくるんだろうね」
ゆ「もしかしてAのこと好きだったりして?」
ゆりの発言に首を振ったA。
『いや、それはありえん。』
も「私は尾宅くん好きだけどね…。黄池ちゃん、るぅとくんの事好きなんでしょ?」
まあ…と口ごもる彼女に対して3人は前向きだ。
あ「いっその事告っちゃえば良かったのに。」
『あかねお前はったおすぞ(^^)』
あ「すいやせん。」
成績優秀真面目くんだが、彼はいたずらっ子の面も持っていた…!?
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作者名:梦雲苺 | 作成日時:2021年2月12日 21時