15.ついに ページ15
｢返します｣
先生の声が教室に響く。いよいよだ。
Aは固く手を握る。お願い、いい点数でありますように！！と願って。
｢････A、･･･池A、黄池A！｣
『ふぇ！？は、はい！！』
ボーッとしていたため、フルネームで呼ばれることに。
(は、恥ずかしい…///)
Aはチロリとるぅとの様子を盗み見、まだ囲まれてワイワイしてるのを確認してからそぉーっと点数を確認した。
ピラ････
『なな、じゅう…？』
そう、そこには赤ペンで70点と書いてあった。
急に嬉しさが込み上げてくる。
よかった！これでるぅとに胸を張って告白できる！！
そう思い、るぅとのところに向かおうとした。
｢黄池｣
急に先生に呼び止められ、キョトンとアホ面する。
｢頑張ったな(ﾆｺ｣
先生は珍しくニッコリと優しく微笑み、褒めてくれた。
『あ、りがとぅございます…』
緊張しすぎて上手く言えなかったありがとうございますの一言。一瞬喉につっかえたが、ちゃんと出てきた。
軽く頭を下げ、今度こそるぅとのところに行く。
『るぅt』
る｢A！｣
まさかのタイミングが合った。
『え、あ、ぁの…先、どぞ…』
る｢い、いゃ？Aから…｣
作者は書いてて思った…｢出たよ譲り合いいいい！！｣
ごめんなさい、戻ります。
『あのね、私70点取ったの！！』
る｢え、すごい！！｣
『あと。こっち来て？』
クッ、と袖を引っ張り教室の隅に連れていく。
る｢あ、今度はこっちから言わせて｣
るぅとは一息ついて
る｢いまの僕の気持ちを当てて｣
そう言ってきた。
『はあー！？↑何それ分かるわけないじゃん！』
る｢フフ…正解は、Aが好き。付き合って？でしたー｣
るぅとの言葉を聞き、一瞬硬直するA。
る｢Aは？｣
ここまで言われたら応えるしかない。
(私頑張りますよ、なーくん、ころんくん、ジェルくん)
『先越されたけど今日告白しようと思ってたんだよ？越すな、ばか…
…好きだよ、ばかっ』
ツンツンなOKを聞き、るぅとは顔を綻ばせ、やったやったーと言ってAの手を握る。
2人ともようやく想いが通じあった。
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
はい、どうもっ
次のお話で完結させます！
よかったですね〜恋が叶って。
では最後までどうぞお付き合い下さい。
from 梦雲苺
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作者名：梦雲苺 | 作成日時：2021年2月12日 21時
