11.恋の相談 ページ12
『はぁ』
Aはため息をついた。
最近るぅとのことが好きすぎて、るぅとのことばかり考えてしまっているのだ。
例えば…
〜体育のリレーの時
Aside
はぁ。疲れた。
一周とか、体力ナシの私にはキツい。
はぁ。
早くるぅとの番にならないかなあ
「るぅと!」
!?
る「はい!」
るぅとだああああ!!
目の前をスッ!と風のように走り抜けていく。
アアアカッコイイイイイ!!!!!!
〜回想終了
とか。とにかくるぅとのことをずっと考えてしまうのだ。
『よーし!誰かに相談しよ!』
ガバッと立ち上がり、相談できそうな人をさがす。
あ!と呟いた視線の先には__
莉犬
がいた。
るぅとと仲のいい莉犬なら…!という見込みだ。
『莉犬くん、ちょっといい?』
さとみにじゃれついていた莉犬を手招きで呼び出す。
(くん呼びだが、実際には話した経験はなし)
莉「ん、いいよ。」さ「俺もいくぅ!」
莉「お前は呼ばれてねーだろ」
幸いなことに今は昼休み。
体育館に入りこみ、倉庫に隠れるようにして話を切り出した。
『あのね…私、るぅとが好きなの。』
莉/さ「へぁっ!?」
莉犬とさとみは驚いたあと、ヒソヒソと
さ「るぅとがモテるのは知ってたけど…」
莉「まさか幼なじみと両想いなんてねぇ」
さ「るぅとが知ったら倒れるよな…」
と話した。
『で、そろそろ告白したいなと…』
さ「あー…ね?」
莉「俺らさぁ、恋愛に関しては疎いから残りの3人に言ってみてよ。」
今度はAが「は?」と言う番だった。
さ「えーっと、お母さんなーくん・変態のジェル・サルのころん。」
変態…?サル…?とツッコミたくなるところが沢山あったが、とりあえず相談に乗ってくれているのだからと思って、ツッコむのはやめた。
『分かった、ありがとう』
笑顔で返し、ぱたぱたぱたとAは走り去った。
ふぅ、とさとみと莉犬は息を吐き、苦笑いして
さ「アブねぇ。好きって言いそうになった。」
と本音を吐いた。
莉「えっ、さとみくんも?」
さ「莉犬も!?」
莉「うん。好きなの。って言われた時俺、るぅとくんが羨ましいと思った。
で、るぅとくんはやめた方がいいよ、黒いとこあるからwって言いそうになったw」
さ「wwww」
莉「俺なんか話したこともない一目惚れ相手なのに」
さ「それな。でもこうなったら全力尽くすしかないんじゃね?」
莉「だね」
こうして2人は協力することを誓った。
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作者名:梦雲苺 | 作成日時:2021年2月12日 21時