三十三話 ページ34
「おーい、開け給えよ」
「誰が開けるか！ていうか毎度なんで侵入しようとすんだ！」
「仕方ないじゃあないか。なら正面から入ろうか？パスワードは一応判るけど？」
「その声……太宰、さん？」
太宰の所為でバレたのでカーテンだけを開ける
「此奴は嫌がらせの為にいっつも窓からいつの間にか侵入してるんだよ」
「酷いねぇまるで人を犯罪者扱い」
「ピッキングで入ってくんな！犯罪だ！」
勝手に入ってきた太宰は何故か丁重に靴を脱いだ
「やぁAちゃん。中也なんかやめて私にしない？」
「何判ってて口説いてんだ？タチ悪ィぞ」
「すみません……私は遠慮します」
握られた手をそっと解くA
「ありゃ、振られた。ま、いっか〜ねぇねぇ私も何か食べたい」
「あげるなよ！というかあげるならそこら辺の雑草でいい！」
「それは……お腹を壊されたら色々厄介ですよ？」
「一寸傷ついた〜ま、私は今日Aちゃんに用があるんだけどね」
そう言って勝手に人ん家のソファーに座って寛ぎやがる太宰
「君、ラ・フォーレの取引役をしていたそうだね」
「え、そうなのか？」
そういえばAは少し黙って下を向く
「……一ヶ月ほど。父にはラ・フォーレに関係ないからと言われしていました」
「私が調べたところ、君がしていた一ヶ月でラ・フォーレの傘下組織の七十五%は占めたそうだね。君の取引は、全て自分の利益となり相手の利益にもなる取引。一方的じゃないから信じれる取引。だが君が取引をやめてからは君の妹ちゃんが務めたそうだけど、自分たちの利益しか無いのに何故か成功……私は異能と見ているけど詳細知ってる？」
「いえ、私は全く」
「それなら俺が調べたぜ？妹の方は一度見知った相手の記憶、感情をコントロールする異能だ」
そういえばAが少し目を見開いていた
「……Aちゃんは心当たりがあるんだね？」
「あり、ます」
「というか、なんで手前がそこまでAの事調べてんだ？」
そういえば、太宰は俺を見てAを見て
「彼女が、“私の妹を見ておんなじ事が言えるんですか”と言ったのが気になってね。調べても容姿が綺麗でも学歴が良い訳でもない。どちらかと言えば彼女の方が全てにおいて優ってる。ならなんでそう言ったのか？」
そう言われて思いつく
「そうコントロールされた、とか？」
そういえば太宰は静かに頷いた
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lokiloki - こちらの作品をとても気に入ったのでプレイリストに載せさせてもらいます ※自分の作品を消したい場合はお手数をかけますがプレイリストの 【おもしろ度を投票】の上にある 【リストから削除】からやるか、プレイリストのコメントから作者に言ってください (4月25日 1時) (
レス) id: 388da595fc (このIDを非表示/違反報告)
ひぃ(プロフ) - 正直にいうと後半の妹サイドの話、私は姉側に入り過ぎて自分の様に体調壊すまで痛みますその話はどれくらいで終わりますか。終わっていたらそこから読みたいのですが、どこからか教えてください (2019年5月31日 7時) (レス) id: 8edac39d65 (このIDを非表示/違反報告)
リュカ(プロフ) - 麗華三日月さん» ええ、救いようがなくて何か言って入りたびに呆れてしまいます。救えないのです (2019年5月26日 20時) (レス) id: 996d91c156 (このIDを非表示/違反報告)
麗華三日月 - 居ますよね…救いようが無いからなぁ… (2019年5月26日 20時) (レス) id: b8888aeaec (このIDを非表示/違反報告)
リュカ(プロフ) - 麗華三日月さん» そうなんですか？じゃあ……自信持って頑張ります！そうですね。そうなんですか？私のクラスでも居ますね……改心できたら良いのですが、そんな気楽なもんじゃないから嫌ですね (2019年5月25日 13時) (レス) id: 996d91c156 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：リュカ
| 作成日時：2019年5月12日 15時
