二十七話 ページ28
どうやら私はポートマフィアで働くらしい
異能所持者では一応あるので、との事
「一番会いたい人に会える異能か」
森さんが書類を見ながらそう呟く
「私が“会いたい”と思ったら偶然のように会えます。例えば、何方か御名前と外見の特徴を教えていただいたら此処に直ぐに向かってきます」
「では、黒い外套を羽織っていて髪は先が白い部分がある芥川くん、芥川龍之介と言う構成員が今任務に向かってるけど、出来るかい？」
「ん？もしかして、あの指名手配犯の？」
そう言えば頷かれる
ならば判りやすい
思い浮かべて
「芥川さん」
そう呟くと、赤い文字列が私の周りを囲んで消えた
「数分後に来ます」
「……そうかい、では、まず聞きたいことがある。君達の目的はなんだい」
いきなり話が変わった
「……貴方方の傘下になる為に、私はこの身を売りました」
そう言って跪けば、森さんはまだ疑った顔をしている
本心を言えば、全部話しても良いのだ
私はあの組織の者ではない
ただの親族なだけ
「と、表上は言います。もしも私の願いを承諾してくださるのならば、嘘偽りない情報を貴方方に渡します」
取引は多少得意だ
私は嘘が嫌い
否、苦手だ
「……いいだろう、君の条件は？」
そう言われ森さんの顔を見る
「一つ、私を殺さないこと
一つ、今から言う真実を貴方に言った瞬間、私は父や妹に殺されるでしょう。それ程重要な情報でございます。ですが、私はあの人達と血縁、いや、知り合いなだけです。私は今日から貴方の部下。あの組織と縁は切りました。ですが、体術も頭脳も平均並みでございます。あの組織の者達から庇っていただきたいのです
一つ、私と中原さんの結婚の延長」
そういえば森さんは少し考えた後
「いいだろう……だが然し……何故結婚の延長？」
それは……恥ずかしい
「首領、実は会合より前にAとは知り合いで、付き合いました。ですから……」
「ああ、そう言うことか。良いだろう。私の部下となったと誓った時点でもし君が嘘をついたら、始末しなければいけないけど構わないかい？」
そう言われて出来るだけはっきり返事をする
「構いません」
そう言えば森さんは満足げに私を見て
「良いだろう。全て受理しよう」
そう言った時、後ろの扉が開く音がして現れたのは
黒外套の指名手配犯、芥川龍之介だった
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lokiloki - こちらの作品をとても気に入ったのでプレイリストに載せさせてもらいます ※自分の作品を消したい場合はお手数をかけますがプレイリストの 【おもしろ度を投票】の上にある 【リストから削除】からやるか、プレイリストのコメントから作者に言ってください (4月25日 1時) (
レス) id: 388da595fc (このIDを非表示/違反報告)
ひぃ(プロフ) - 正直にいうと後半の妹サイドの話、私は姉側に入り過ぎて自分の様に体調壊すまで痛みますその話はどれくらいで終わりますか。終わっていたらそこから読みたいのですが、どこからか教えてください (2019年5月31日 7時) (レス) id: 8edac39d65 (このIDを非表示/違反報告)
リュカ(プロフ) - 麗華三日月さん» ええ、救いようがなくて何か言って入りたびに呆れてしまいます。救えないのです (2019年5月26日 20時) (レス) id: 996d91c156 (このIDを非表示/違反報告)
麗華三日月 - 居ますよね…救いようが無いからなぁ… (2019年5月26日 20時) (レス) id: b8888aeaec (このIDを非表示/違反報告)
リュカ(プロフ) - 麗華三日月さん» そうなんですか？じゃあ……自信持って頑張ります！そうですね。そうなんですか？私のクラスでも居ますね……改心できたら良いのですが、そんな気楽なもんじゃないから嫌ですね (2019年5月25日 13時) (レス) id: 996d91c156 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：リュカ
| 作成日時：2019年5月12日 15時
