お姉ちゃんのこぼれ話【シリーズ短編】 (ページ7)

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「あの、皆さん一人一人の爪の垢をいただいてもよろしいでしょうか？」

「やばい！煎じて飲ませる気だ！！」

「は？意味わからん。」

「としくん、学がないのがバレるから、黙っといたほうが身の為だよ。」

ああほんと、やっぱ東大生ともなると笑い方にも品があるなぁ。
あ、いや、山本くんは東大生じゃないんだっけ？
いやもう大学とか関係ないか。たぶん作りが違うんだろうな、そもそもの。

「てつや、あのさ…こんなことホント、滅多に言わないっていうか、本当、無理なら無理で全然そう言ってくれて構わないんだけどさ…」

「ん？？」

「撮影してるとこ、見学しちゃダメ…？？」

「……。」

「だ、だめならいいんだけどホント！！でも邪魔はしないし！！一言も発さないから！！」

「…ダメ。」

「そ、そっか…。」

そうよね、遊びじゃないもんね。
仕事してるんだもんね、みんなは。

「Aちゃんかわいそー。見学したいならええやん別に。」

「だって俺たちだけの時はそんなこと一度も言ったことないのにー！！」

「いやてつや達のはどうせ、汚いものを上から出したり下から出したりする動画でしょ？」

「偏見！！偏見がすごい！！」

「まあ否定もできんがな。」

わかってる。人それぞれの良さがあるっていうことは。
てつや達の良いところ、伊沢くん達の良いところがそれぞれあるのです。

そりゃ、
てつやと違ってすごく頼りがいのありそうなリーダーの伊沢くんとか、
たまにポンコツになるけどとしみつのそれとはレベルが段違いの渡辺くんとか、
身長は虫くんと同じくらいだけど外見も中身もはるかに爽やかな山本くんとか、

もう挙げ出したらキリがないくらい素敵ポイントが多すぎて目がチカチカしてしまうけど。

東海オンエアのお姉ちゃんとして、私は今日も頑張ろう！！

ないものねだり

「お姉さんの手料理いただくなんて光栄だな～。」
「あ、これ本当おいしいです！！」
「Aさん、すごい料理上手なんですね！」

「第一印象から決めてました！私の弟になってください！！」
「可愛い弟がいるでしょ！！ここに！！」

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